ドラム 楽器概論

「一度にたくさんの曲」を覚えないといけないときの効率的な記憶術について

投稿日:2018年1月6日 更新日:

今回はドラムの話でもありますが、他の楽器でも使えるかもしれません。

テーマは「一度に覚える曲が多すぎて…時間がない!」とお嘆きの方に役に立つような記事を。

つまり自分のパーマネントなバンドであれば既にある曲の「レパートリー」がありますので新曲ができた時だけ覚えればいいわけです。

しかし今回想定しているのは、セッションやヘルプなどの話をもらったとき。この時にには一度に沢山の曲を渡され、しかも覚える期間もそんなに余裕がない、なんてこともあります。

とはいっても私たちは学生の頃、テスト前や受験になると慌てて勉強を詰め込んでどうにかその場をしのいできたわけなので、各人独自の記憶の方法みたいなものは多かれ少なかれあるかもしれません。

しかし、ドラムに限らずですが楽器の演奏は「手続き記憶」(要は身体に覚え込ます記憶。自転車とかもそう)と、「宣言記憶」(丸暗記のこと。試験勉強などはこれにあたる)が混ざったものとなります。

なので曲を覚えることについて、試験勉強のときと同じような方法とは考えない方がいいかもしれません。ただ、私の知り合いのドラマーのとかの話を聴くと曲記憶の方法は人によって違うようです。なので今回はなるべく一般論で話を進めていきます。

 

というわけで、流石に劇的な魔法の様な記憶術はありませんが…最初に結論から言うと「一旦寝かせる」ということをするとどうやら効率的なようです。ではようやく本題に参りましょう。

まずは効率の悪い覚え方について

先に効率の悪いやり方を書いてみましょう。これは、「同じ曲を繰り返し練習する」ことです。新しい曲は当然慣れていないので、曲に合わせていると、ちょこちょこいろんなところでミスります。

そのときどうしてもそこが気になって「ひたすら」繰り返したくなる気持ちはわかるのですが…そこばかりやっていると他の曲に使う時間が無くなっていくし、あと単純に飽きます。

「飽きたら他の曲やれば?」と思うかもしれませんが、とある一曲の重箱の隅をつつき続けると「ドラムを叩くこと」自体に飽きてきます。これは練習のモチベーションが下がるので結構致命的です。

なので「全く叩けない」場合は別ですが細かいミスは気にせずに、各曲をローテーションで一回ずつまわしていきましょう。

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「一旦寝かせる」とは?

そして各論に入りますが。このように、各曲をローテーションで一回ずつ練習していくと、次に同じ曲を叩くまでにどうやら「前よりも定着している」という現象が起きます。

これは私だけの主観的な話か?と思いきや、心理学でいう「レミニセンス」という現象で説明できます。これは「記憶直後よりも、一定時間経ったときの方が記憶が定着している」という現象のことです。

というわけで、このレミニセンスをうまく利用すると、寝かせている間に他の曲も練習で来てなお且つ、次に叩くときも飽きずに新鮮な気持ちで叩けるという一石二鳥なわけです。

問題点

ただこの方法、どんなときも万能か?というとそうではありません。この方法が向かないときは以下のようなとき。

①他と比べて極端に叩けない曲が1曲ある

②セッティングを曲によってかえなければいけないとき

つまりこの様な場合は、いきなりローテーションで一曲ずつ練習するのが難しいです。なので「前半一時間」は同じ曲をやる時間として区切って練習して、後半は全曲を一曲ずつローテーションしていくとか工夫してみるといいですね。

おわりに

というわけでいくら好きなドラムとはいえ、個人練習は自分のモチベーションをいかに下げずに、飽きずに、短い時間でたくさん暗記できるかがポイントかなと。

この記事がすべての正解ではないので、自分なりにアレンジして練習メニューを組み立てるのに使ってもらえるといいですね。

ではでは。

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