10000時間の法則から考える…楽器上達の過程で起きている「変化」とは?

はじめに
今回はドラムに限らず「楽器の上達とは?」について書いてみたいと思います。
今回はこちらの動画を引用します。
これは題名を見てもらえばわかる通り、ギター初心者が10000時間練習したらどうなるのか?という動画です。
おそらく「10000時間」というのはいろいろな本で書かれているように、「その道のプロレベルになるために必要なのは10000時間である」という10000時間の法則のことだと思います。
そして今回この記事でお伝えしたいのは「楽器が上手くなっていく過程で起きているある一つのポイント」です。
これを知ることで今後の伸びしろの幅が大きく開くので、今回は何の楽器でもいいんですけど、初級~中級当たりの楽器プレイヤーの方のご参考になればと思います。
では本題にいきましょう。
結論:自分の「歌」を習得していっている
先に結論を。
この「ある一つのポイント」とは…楽器の上達の過程で「自分の歌」を習得していっているということ。別に弾きながら歌うという意味ではなく、簡単に言うと「楽器で歌えるようになる」ということです。
この動画を見ていると最初は(おそらく)譜面に従って、「ここのフレットをここの指で押さえて…」と極めてデジタル的・機械的にやっていたのが、いつしか「演奏」というものに変わり始めている過程が見てとれるなと。
こちらのブログでも最近は「歌とドラム」の関係をよく書いていますが、楽器演奏のひとつの到達点は「自分の歌」をどこまで楽器で再現できるか?ということだと思います。
とはいえ、この「自分の歌」はそれ単独で習得するのは難しい(天才ならできるかも)ので、日々の基礎練習や曲をコピーする必要があるわけですね
人間のソフト面とハード面
ではなぜ基礎練習やコピーをする必要があるのか?それは人間のソフト面とハード面を鍛えるためだと思います。
ここでいう「ソフト面」とは、「頭」であり、例えば「ここをテンポ160で16分音符で弾いて…」と考えることです(もっと細かく言うと「身体をこんな感じで動かして呼吸はこんな感じで…」という部分まで含まれると思いますが、話をシンプルにするために今回は割愛)。
対して「ハード面」とは「人間の運動機能」のことです。
いくら頭で「ここをテンポ160で16分音符で弾いて…」と考えても、身体を動かせるようにしておかないと弾けないものは弾けません笑。
ただこれはスポーツにおけるトレーニングというよりは、ダンスなどの「動きの練習」に近いかなと。(でもメタルのドラムに関してはかなり体力使うのでスポーツ的なトレーニングが必須です!)。
おわりに
というわけで以上を踏まえて、「楽器が上手くなっていくときに起きていること」とは、ソフト面とハード面が徐々に鍛えられていくと「その人の歌」が徐々に出来上がっていくということなのではないかと。
なので常に「ソフト面」「ハード面」「自分の歌」の三角形を意識して、「いまどの部分を練習しているのか?」を考えると効率よく練習できるかなと。
ただこの3つのバランスについては…べつに「正三角形」である必要もないかなと。
確かに「自分の歌」は大事ですが、例えばシンプルでカッコいい演奏もあるし、超絶技巧でカッコいい演奏もあるし、その辺が音楽の面白さであると思うので。
ではでは。