ミニマリストなドラム講師によるドラム論と音楽論。

果たして「演奏」は「対話」なのか?~初心者と演奏するときのコツ~

 
  2019/01/23
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ミニマリストの視点と心理学や物理学を使って「最速最短でドラムが上手くなる」レッスンをしているドラム講師です。
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今回はドラム演奏の概論的なお話。

もうかれこれ一年以上前になりますが、ひょんな事からこちら(オープンダイアログ)関連のワークショップに行った時に聞いた言葉で最近またじわじわと効いてくるものがあるのでご紹介。

それは…「対話と演奏は似ている」

という言葉です。

そしてその似ているポイントはは私的には「グルーヴ」だと思います。つまり、演奏はもちろんのこと、対話(以下、会話と対話は同義で使ってます)にもグルーヴはあります。これは単にみんなが両手を叩いて大笑いするような場面だけでなく、

静かに進行していく会話にもみられるのではないかと。要は「なんか会話がうまくいっているな」、「今話してて楽しいな」と感じるような時とかですね。

で、このえらく抽象的なテーマを具体的に演奏にどう活かすか?ということですが。まぁ結構深いテーマなのでいろいろな使い道があるとは思いますが、今私が思いついたこととしては、「自分よりも経験の浅い人と演奏をするとき」に役に立つのではないかと思います。

ここで「経験の浅い人」という表記をしましたが、まぁ俗にいう「下手な人」というようなニュアンスなんですけど…文中に「下手」「下手」と連発するのもなんとなく角が立つので今回の記事の中では「経験の浅い人」という表記で統一いたしますので…そのつもりでお付き合いいただければと。

で、ドラマー的に考えるとこのような経験はとても役に立ちます。まず、自分より経験の浅い人と演奏するとき、自分がいつもの調子で気持ちよく叩くとパート間で技術の差のバラツキがでてくるのでバンド全体の演奏がちぐはぐになります。

 

ではそのバラツキを解消するにはどうすればいいか?経験の浅い人は目の前の演奏をすることがが精一杯なので、こちらの側から歩みよるしかないわけです。じゃぁ、具体的にどのようにすればいいか?

まずは拍の裏から入るようなひねったフィルインはやめた方がいいし、リズムパターンの中にポリリズムを忍ばせたり…というのもやめた方がいいでしょう。あと、自分より経験の浅い相手の演奏のリズムや音楽の感じ方は、独特のクセがあることが多いのでそこを読み取って合わせていかないとダメなわけです。

例えば、相手がギターのストロークを棒読みというか、棒弾きしているのに自分がドラムでたっぷり歌心をこめると演奏全体では心地よくないものになります。なのでわざと棒読みっぽいドラムの演奏をしてみたり、とか。

またリズムやテンポが走ったりもたったリするときも完全に合わせすぎると音楽としてはいまいちになるのですが、許容できる範囲ではあわせるのもいいかと。

このように色んな制約があり、こちらが相手に歩みよらなければならない状況は、じゃぁ…「やる意味ないから適当にその場をしのいでやっつけた方がよいのか?」

ということなのですけど。

これがなかなかそういうわけでもなく、普段気がつかない自分の演奏のクセがわかったり、新しい表現の引き出しがふえたりという経験が出来ることがあります(出来ないこともありますが笑)。

で、冒頭のテーマ(会話と演奏の関係)に戻りますがこれって何かに似てるんです。
そう、子供と話すときです。

子供は大人に比べて知識や語彙も少ないし、話し方もゆっくりというか、子供ならではの話し方ですね。しかし些細なことでも楽しめたり夢中になれる感性は大人の比ではありません。

そして子どもは大人の会話に合わせられないので、大人の方が合わせるしかないわけで。それなので使える言葉や言い回しも制限されるし、受け答えもいつもよりオーバーアクションにしないといけないことが多いと思います。

そして面白いことに子どもと接したり話したりして、というかした後に…また大人同士で話すと自分の会話のスタイル(言語、非言語含めて)の引き出しが増えていたりすることがあります。これは普段大人同士だけで話すことが当たり前になっている人には新しい発見なわけです。

バンドで音を出すときは、大概の聴き手はドラムだけは聴いてくれませんので笑、このようにして会話と演奏の共通点を考えてみるのも、バンドでいい演奏をするのには役に立つかなと思いました。

ではでは。

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