アコギとエレキの「弾き方の違い」から学ぶドラミングとは?
はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「エレドラの叩き方について」です(なんでタイトルに「アコギとエレキ」と言う言葉があるのか?は後々…)。
エレドラというとどうしても「自宅の練習用」とか「ドラムが置けない会場で代わりにおいてある」とかいうことが多いかなと思います。
でもそれだけだとちょっともったいないということで、今回は「アコースティックドラムとの叩き方の比較」というポイントから書いてみたいと思います。
なお内容的には初級者向けのお話なので、すでに知っている方も多いとは思います。
そこで今回は「〇〇で悩んでるんだけど…」という方向けではなく「楽器の演奏と身体の使い方全般に興味があるドラマー」に向けて何か参考になればとでは本題に。
結論→アコースティックとエレクトリック楽器は別物
結論としては「アコースティックドラムとエレドラは別の楽器である」ということです。もちろんこれは身体の使い方という点からなので、両方ともドラムであることには変わりはありません。
ただ身体の使い方は意図的に切り替える必要があるということです。
これは決してエレドラが代用品でダメ、とかいうことではなく…この切り替えができるとそれぞれの長所をうまく引き出せて、いわば2つの楽器を使えるプレイヤーとなれるわけです。では以下で詳細を書いていきましょう。
アコースティックギターとエレキギターの違い
ちょっと話がそれますが、今回の話ってギターを弾ける人だと理解がしやすいかなと思います。
これは私の経験なのですが「アコースティックギターばかりを弾いているとエレキギターが弾きにくくなる」ということです。
アコースティックギターは電気を通さないので、しっかりと左手でフレットを押さえて右手でしっかりとピッキングしないといい音がして出ません。
なのでエレキギターを弾く時は、アコースティックギターの感覚で演奏すると力が入りすぎてピッチがおかしくなってしまうということです。
つまり何が言いたいか?というと、アコースティックの楽器を演奏する感覚でエレキの楽器を演奏するのは良くないといことです。
誤解を恐れずにいうとエレキはエレキなりの力の抜き方で「軽く」演奏しないと、うまい演奏ができないということですね。
アコースティックドラムとエレドラの違いについて
で、ドラムの場合はどうするか?ということです。
ここまでの話の流れからすると、「エレドラは思いっきり叩いてはいけない」ということみたいな印象ですが、かといって「手先で叩けばいい」かというわけではありません。
要するにアコースティックドラムは
✔︎全身を使うこと
✔︎大きい音を出すこと
この2つがポイントとなりますが「エレドラ」の場合は、
✔︎大きい音を出すこと
は不要です。
それなので「全身を使う」ことは、アコースティックドラムでもエレドラでも変わらず必要なわけです。
伝統空手とかの経験者ならイメージできるのですが、まさにこの「全身を使うけど、打ち抜かないで寸止めする」感覚が必要かなと思います。
逆にいうと、アコースティックドラムに必要な「打面を打ち抜く感覚」は「触れば音が出る」エレドラにとっては、むしろ無い方が演奏はスムーズにいくと思います。
おわりに
というわけで今回はアコースティック楽器とエレクトリック楽器の違いを、ドラマーの場合にしぼってお話ししました。
どうしても「アコースティック楽器→しっかり弾く」、「エレクトリック楽器→軽く弾く」というイメージがありますが、それだけではないですよ、ということを今回はお伝えしたかったわけです。
ではでは。