スタジオでバンドリハーサルする時の「コツ」は?

はじめに
今回はドラムのお話…というよりはバンドをやっている人に向けて。
テーマは「リハーサル」。リハーサルとは、バンドのメンバーがスタジオに集まって一緒に演奏することですね
でもただでさえ合わないメンバーの予定をすり合わせて、スタジオ代や交通費を払って…と考えるとリハーサルそのものってコスパが悪いんです。
またリハーサルそのものには生産性は何もないので、そこからお金が生まれることもありません。
そう考えるとリハーサルの回数は少ないに越したことはない。ただ闇雲に回数だけ減らすと演奏のクォリティは上がらない。
そこで「リハーサルとは何をするところなのか?」ということを知っておくと良いかなと思いまして、その辺のことを今回は書いていきます。
ただ初心者の場合は演奏を合わせることで精一杯かもしれませんので、今回の記事は中級者を対象に書いていきたいと。では本題に。
結論→リハーサルはイメージのすり合わせ
今回の結論としては、「リハーサルはイメージをすり合わせるところ」ということです。
これは言い換えると「ちゃんと曲を予習してできるようになっていっても一回合わせただけだと
しっくりこないことが多い」ということです。
これって結構奥が深くて、「最後まで曲を通すことはできたんだけど、何かしっくりこない」ことって結構あるんです。
ということなので、「各々がちゃんと個人練習で演奏ができるようになった上」で、実際に曲を合わせる時は「お互いのイメージのやりとり」みたいなプロセスが必要ということですね。
リハーサルの回数が無駄に増える場合
で、これを踏まえて「リハーサルの回数が無駄に増える場合」について考えてみましょう。
まずは、曲を覚えてこない場合。これは当然ですね笑。
次にアレンジに時間がかかる場合。これはギターが二人以上いたり、シンセがいたりする場合、つまり似たような音の高さの楽器が大勢いるとその振り分けは必要になってきます。
こういう事態が多くなるほど残念ながらリハーサルの回数は増えていきます。事前に解決できる部分は自宅リハなどで解決しておくといいですね。
「イメージのすり合わせ」とは?
そして本題に戻って「イメージのすり合わせ」についてです。
まず補足しておくと、バンドの演奏に「同期(打ち込み)」が入っている場合は幾分かこのイメージのすり合わせが楽になります。
というか、すり合わせの幅が狭くなるので、煮詰めることができないんです。
というのも「同期(打ち込み)」は機械なので臨機応変に演奏のニュアンスを変えることはできませんし、テンポも一定です。
なので、人間であるメンバーがこれに従うという構図はある程度崩せないんですね。
反対に生演奏だけの場合は、やっぱりこの「イメージのすり合わせ」はしないと演奏が聴き手に伝わりにくいかなと。
これは究極的に言えば「お互いの気を合わせる」みたいなことだとは思います。しかしそれだと話としてはざっくりしていますね。
ではこの「気を合わせる」正体と言いますか、「演奏は最後まで通せる」のに「なんかしっくりこない」ときって何が起きているのか?ということですね。
それについて書いていきます。
細かいところがずれている
その答えの一つが「細かいところがずれている」ということです。
例えば、歌の休符と、他の楽器が「微妙にずれている」ということが起こったり、楽器同士で抑揚の付け方が揃っていなかったり。
これらって、「譜面的にはあっているのにずれてしまう」部分なんですね。
つまり「繰り返し練習しているとなんとなく合ってきた」ときって、これらの細かいところがずれていたのがだんだんと揃ってきた、ということなんです。
なので、リハーサルの回数を減らしたければ、これらの細かいズレを「なるべく言葉にして」「みんなで共有すること」なのかなと。
この作業は一見すると「ダメ出し」のようにも思えてしまいますが、効率の良いリハーサルをするためのテクニックとも言えます。
なんとなくやっていると、どうしても回数を重ねないといけないのでリハーサルの時間もどんどん過ぎてしまいます。
終わりに
というわけで、今回はリハーサルのコツについてお話ししました。
とは言え、アマチュアバンドだと定期的なリハーサルそのものが楽しみになっていることもあるので、その気持ちは大切にしていただきたいんです。
休憩中やリハーサル後にスタジオでだべっている時間の楽しさは、私も昔沢山経験できましたし。
今回の話はあくまで「バンドで集まる時間が取れない」という方のためのことです。よければご参考までに。ではでは。