一見難しそうな「バスドラムのチューニング」を積極的にしてみよう

目次
はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「バスドラムのチューニング」についてです。
自分のドラムを持ってないと確実に借りることになるのがバスドラムです。
しかもスネアドラムとかと違ってチューニングとなると何か難しそう…となるかもしれません。
でも何も考えずにその場のバスドラムを使うのと、色々いじってみるのでは後々の「音に対する感度」が全然ちがいます。
なので今回はなぜバスドラムのチューニングをしないといけないのか?実際にどうやればいいのか?について簡単に書いていきます。
なお今回の内容は何らかの曲が一曲通して叩ける様になったくらいのドラマーの方から、中級くらいまでのドラマーを対象にしています。
では本題に。
なぜバスドラムのチューニングをしないといけないのか
なぜバスドラムのチューニングをしないといけないのか?それはバスドラムのチューニングで音がかなり変わるからですね。
ジャズ系や他のアコースティックを専門に演奏するスタジオやライブハウスでない限り、ドラムの前面には大きな穴が空いています。
これはバスドラムを踏んだときに「ドゥーン」と音が伸びないようにしてるわけです(フロアタムとか叩くと音伸びますよね)
なので穴が空いてない時と比べて「踏み方では音は変えにくい」と思っている方もいるかもしれません。
しかしバスドラムの裏側、つまりドラマー側の打面のチューニングを変えると結構音が変わります。
でも「音は変わるということはわかったけど、毎回変えないといけないの?」と思うかもしれません。
これは本当に経験というか、そのときにやる音楽のジャンルや他のパートの人によるところなんですけど。
大きく分けて「硬い音」「柔らかい音」の2種類の音が出るようにしておくといいかもしれません。
なので、その具体的なやり方についてお話しします。
どうやるのか?
これは正式な方法ではないのですが、ある程度「バスドラムの音作り」がわかってもらえるかと思うのでご紹介します。
やり方は簡単で、バスドラムのドラマー側の打面のボルトを閉めるだけです。
どのくらい締めるのか?についてはペダルを踏みながら確認していってください。
ただライブハウスでやる場合はPAさんに許可を貰った方がいいですね。
多分ダメとは言われないと思いますが、マナーとして最初の状態に戻しておきましょう。ワンマンライブ(要は自分以外のドラマーがいないとき)ならそのままでもいいかもですが。
それでボルトを締めていくとだんだんバスドラムの音が硬くなっていくのがわかるかと思います。
ただ締めれば締めるほど音圧は無くなっていきます。なのでバンドで混ぜたときに自分がどんな音を出したいか?によるのです。
じゃあどんなときに音を硬くしないといけないか?というと「ギターやベースが割とゴリゴリと歪ませていて、低い音を頻繁に出すタイプの音楽」の時ですね。
この時にバスドラムの音を硬くしないと、バスドラムの音がぼんやりとしてよく聴こえなくなります。
個人練習ではバッチリだったのにバンドで音を出した時はイマイチ…になってしまっては、もったいないですよね。
注意点
ただ音を硬くした時は注意点があります。今回は3点ほどご紹介。
①反動をしっかり逃す
まずボルトを締めるので当然打面が硬くなります。すると、フットペダルを踏んだときに腰に反動がきます。
これをグッと受け止め続けると確実に腰痛になります。
反動の逃し方については過去記事で書いたのでよければどうぞ。
②音圧をちゃんと出す
さっきも書きましたが音が硬くなるほど音圧が小さくなります。つまり迫力がなくなるということ。
なのでしっかりとバスドラムを踏み切ることが必要になります。
ということなので、この音を硬くしたバスドラムは扱いがちょっと難しいんですね。
更に腰を痛めないためにも、リラックスして鳴らし切らないといけない。コツとしては前にあげたこちらの動画を見てみてください。
③ツーバスフレーズの粒だちに注意
音を硬くすると同時に輪郭もクッキリしてきます。
するとツーバスフレーズなど「バスドラムをドコドコと踏むフレーズ」のアラが目立ってきます。
特にスネアドラムとの打点のズレが目立ってきます。まぁこれは練習あるのみですね笑。
おわりに
というわけで今回はバスドラムの音作りのお話でした。
最初から完璧にやろうと思うとやるのがめんどくさくなるので、まず一緒に音を出す人の音をよく聴くことですね。
そして「いろいろ実験してみる」くらいの気持ちでやってみると良いかなと思います。
よければご参考までに。ではでは。