バスドラム・スネアドラム・ハイハット…どれを一番強く叩けばいいのか?

目次
はじめに
今回はいつも通りドラムのお話。
テーマは「各パーツのバランスについて」です。
ここでいう書くパーツとは…「3点」と呼ばれている「バスドラム・スネアドラム・ハイハット」の3つです。
このバランスについては、ドラムをやり始めた時期から意識しておくとその後の上達具合が大きく変わりますし、ある程度叩けている人にもレベルアップのためのテーマだと。
なので今回は「基本的なグルーブに悩んでいる人、自身が無い人」「速い曲が上手く叩けない人」などでお困りの方のお役に立てばと。
では本題に行きましょう。
バスドラムはバンドの音に埋もれやすい!
今回は、話を簡単にするためにドラムの3点と言われている「バスドラム」「スネアドラム」「ハイハット」の3つに絞ってお話します。
ドラムを少しかじった方ならイメージしやすいかもしれませんが…この3つのパーツって、同じ音量で鳴っているわけではないのです。
更に言うと、自分が感じている音のバランスと他人が聴いているバランスも必ず同じではないので、ここで各楽器の性質を改めて理解しておくといいかと思いますのでザックリと少々説明します。
①ハイハット
バンドの音のなかでも高い音に属します。また、2つのシンバルをすり合わせている構造になっているので、3つのパーツの中では音の抜けは一番いいでしょう。
②スネアドラム
バンドの中では中位の高さの音に属します。しかし他の太鼓と違って裏面にスナッピー(針金)が張ってあるために、音の抜けはハイハットの次に良いです。
③バスドラム
ご存じバンドの中でも低音担当です。足は手に比べて不器用なことに加え、体重の軽いドラマーなどは、間違いなくこのバスドラムの音量が小さくなると思います。
で、結局どうすればいいの?
というわけで、ドラムの基本3点の楽器の特徴を書きました。
要は何が言いたいかというと…「バンドの中で埋もれやすい楽器と埋もれにくい楽器がある」ということです。
なので、ここでざっくり結論をいうと、ロック・ポップス系は「バスドラムをしっかりと鳴らす」という事が最優先なわけです。なので以下ではドラムの習熟度別にもう少し補足を加えます。
ドラム歴が浅いドラマーの注意点
まず、ドラムを始めたばかりのドラマーは、このような「3点のバランス」という感覚が身についてないことが多いと思います。
なので「ドラムを頑張って叩かなきゃ…!」とどうしても頑張ってしまい、その結果、足よりもよく動く手の方に意識がいってしまい、ハイハットの音が大きくなる傾向にあると思います。
なので、まずは「ハイハットの音を下げる」という練習が必要になります。つまりハイハットにあんまり意識を向けない練習ですね。
いろんなリズムが叩けるようになってきた中級ドラマーの注意点
ドラムに慣れてきた中級以降になると、ハイハットに向ける余分な意識が少なくなってきます。すると次なる壁が速いテンポのリズム。
最近ここでも、この手の話よく書いていますけど…例えばBPM200位のリズムになると、ハイハットに力みがでてしまい「あれ、初心者にもどっちゃった?」という錯覚が起こるかもしれません。
そんなときは、とにかく「バスドラムをしっかり鳴らす」ということ、つまり逆を言えば「ハイハットとスネアドラムはおまけでいいや」くらいの気持ちの方が上手くいくのではないかと。
極端に言えば、多少手があやふやでも、バスドラムがどっしりしている演奏の方が説得力があるので。
おわりに
というわけで今回はドラムセットの基本3点の音量バランスのお話でした。そして「バスドラムをしっかり鳴らす」と全体のリズムのバランスがまとまるし、速い曲も叩きやすいということをお伝えしたかったわけです。
ただこの「バスドラムをしっかり鳴らす」という事もこれまたなかなか難しい問題。なので、次回はこの辺の内容について書いていく予定ではあります。
ではでは。