はじめに
今回はドラムの話。テーマは「体軸」です。
つまり、ドラムを習得するうえで、シンプルなビートを叩くだけの段階から…ツインペダルにしたり、フィルインの手数が増える段階になるときに意識した方がいいのが体軸なのです。
要は体軸が意識できてないと手数は多いけど「バランバラン」に聴こえるドラマーになってしまうので。
なので今回は「なんか手数は増えてきたけど演奏聞き返すとバランバランだな…とお悩みのドラマーに向けて何かのヒントになればと。では本題に。
「不安定な安定感」を目指そう

前に「2バスの時の重心」について似たようなこと書きましたが…。
ドラムは両足を常に動かして演奏する楽器なので、ドラムを叩いている状態そのものが不安定な状態な訳です。
ただリズムは安定させないと聴いている方は気持ちわるいので、「不安定こそ安定」という状態を作り出す必要があるのです。
そのためにイメージしたほうがいいのが今回のテーマである体軸なわけです。
更に具体的に言えばシンプルなパターンをたたくときよりも、ツインペダル(2バス)にしたり、手数を増やしていくとその分身体は揺さぶられて「不安定」になるので、「体軸の安定」は避けて通れない課題ともいえるかと。
体軸とは?

「体軸」という部位が実際にあるわけではなくて…体軸とは自分の頭からつま先まで一本線がまっすぐ通っているようなイメージですね。
おそらくどんなスポーツでも体軸はあると思いますが、「ドラマーの体軸」というのは、常に背筋をピンとまっすぐ伸ばしている状態ではないのです。
というのもドラムセットはある程度の幅がありますので、シンバルなどちょっと遠いところをたたくときは体軸は曲げても大丈夫です。
大切なのは体軸を曲げても、もとのポジションにスッと戻れること。これが「不安定こそ安定」というドラムのバランスの取り方のポイントですね。
体軸を安定させるためには…「骨で立つ」?

じゃぁ「体軸を安定させるのってどうするの?」ってことなんですけど。
以前に行っていたジムのインストラクターの方に「骨で立つ」ということを教えてもらいました。
これはどういうことかと私なりの語彙で説明すると…つまり肉で立っていないわけです。
肉で立つとはどういうことか?つまり、完全にまっすぐに立っていないと脚の肉(筋肉)が働いてまっすぐ立つように体の位置を調整するわけですが、逆に完全にまっずぐ立てていれば、体の芯である骨で立っているような感覚(つまりずっしりと立っている)になる、というお話なのかなと。
で、例えばサッカーや、ボクシングなど「脚で踏ん張る」ことが重要な種目は、この「骨で立つ」感覚を鍛えることがパワーを出す秘訣らしいです。
骨で立つには?
というわけなので、最後に実際にどうするの?ということですが。
もちろん体幹トレーニングやランニングをするのもいいと思いますが、便利なのがこれ。