コード進行を食事に例えてみる~音楽の起承転結について~
ちょっと前回マニアックな方向に走りすぎたので今回は軽めの内容でいきます。
以前に過去記事で、ドラマー用のコード進行つきカンペの活用法について書きましたが…
今回のテーマはコード進行。ドラムはリズム楽器なのでリズムだけ追求していけばいいかと言えば、私は違うと思っていて、ドラムはバンドにおける指揮者みたいなことはしばしば言われたりしますが、要はそれが具合的に何を意味しているかですね。
まぁそれをいってしまえばクラシックの指揮者みたいに曲の細部まで身体に叩き込むのがいいのでしょうが、さすがにそれは大変なので何を優先するかといえばこれもまた人それぞれですが、私はコード進行を優先してます。
つまりコード進行は簡単にいえば4コマ漫画の起承転結であり、作曲者の気持ちが曲の中でどう移り変わるかというのがわかる部分でもあるわけです。なのでドラマーもある程度のコード進行は把握しておくといいと思いますし、これから作曲を初めてみようかなんて人にも何かの役に立てばいいなと。
まずコード進行を決めるにはキーを決める必要があります。(キーについてもいろいろ面白いトピックがあるのでこれはまた後日)。
今回はとりあえず鍵盤の白鍵のみで演奏できる、Cメジャーキーを例に挙げます。
Cメジャーで使えるコードは以下の通り。
C・Dm・Em・F・G・Am・Bm♭5
この7個が基本のコードになります。
そのうち曲の骨組みとなるのが、
C・F・G
の3つです。それぞれにはCはトニック、Fはサブドミナント、Gはドミナントという機能がありますが、この辺の話でコード進行を難しく感じる人もいるのではないでしょうか。
そこで私は人に教えるときは、コード進行を食事の食べる順番に例えたりします。
具体的には…
トニック=ご飯
サブドミナント=野菜
ドミナント=肉
という感じです。
これを使って例を。(身近に何か楽器があるかたは鳴らしてみてください)
①C→F→G→C(ご飯→野菜→肉→ご飯)
これは一番基本のコード進行。まずご飯から食べて野菜で調子をつけて肉に行ってご飯に戻ります。
②C→G→F→C(ご飯→肉→野菜→ご飯)
これも基本ですね。まずご飯を食べていきなり肉に行き、一旦野菜を食べてクールダウンしてからご飯に戻ります。
③C→G→C(ご飯→肉→ご飯)
野菜を食べない分、ストレートな、ガツガツした感じでしょうか。
いわゆる「規律・例・着席」のコード進行。
④C→F→C(ご飯→野菜→ご飯)
肉を食べない分ヘルシーですが、悪くいってしまえば盛り上がりにかける感じでしょうか。
こんな感じです。残りの書かなかったコード、例えばDmとかはFと似た機能を持っているので、同じ「野菜」にしてもFを野菜サラダにイメージしたとすれば、Dmは煮物とかにすると近いかもしれないです。同じようにAmはCと似た機能を持っているので、Cをご飯とするならAmはパンにしてみるとかでしょうか。
こんな感じで今回はコード進行を食事で考えてみました。
ではでは。