ミニマリストなドラム講師によるドラム論と音楽論。

「ガツン」とした音?~運動量保存則を楽器に利用する~

 
  2019/01/13
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ミニマリストの視点と心理学や物理学を使って「最速最短でドラムが上手くなる」レッスンをしているドラム講師です。
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今回は楽器奏法の概論的なお話を。

私は仕事柄よくギターを弾きますが、「どうすれば弾けるようになりますか?」とよく聞かれます。

そしてこの場合の質問の意図が実は「ギターを弾けること=曲のコード進行が抑えられるようになること」という場合がよくありますが…私が思うにもっと優先順位が高いことがあります。

それは「ストローク」です(つまり右利きの人なら右手でジャカジャカやる動きです)。

要するに、コードだけだったらEm7やAm7/11など指一本で抑えられるがあるので、初めてギターを触った人でも1時間もあれば抑えられるようになります。

ただ音を出すのは右手(ストロークをする手)なので、ストロークをしっかりしないと、聴き手に音のエネルギーというか気のようなものが届かないことになります。

なので仮にEm7しか抑えられなくても極端にいえば右手がしっかりしてれば弾いているようには聴こえます。

こんな感じのワンコードの曲もありますし…

(前衛的なサウンドを取り入れた後期ビートルズの曲。聴けば聴くほど味わいがあります…)

www.youtube.com

というわけで、どうすればいいか?ですが…プロ・アマチュア含めギターが上手い人は涼しげな顔でもガツンとした音を出しているのを見て不思議に思ったことはないでしょうか。私なりに解釈するならここで物理学が出てきます(音響物理学の論文レベルであっているかは検証していないので悪しからず…あくまでもイメージです)。

 

高校の物理で「運動量保存の法則」というものがあります。要は振り子やビリヤードの玉が別の玉にカチッとあたるアレです。

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これは「重さ×速さ=運動量」で定義される「運動量」というものが他方の玉に完全に移ったことを表してます。これをギターのストロークに使うと、自分のビックの運動量が弦とボディーに伝わる蔡に、手先だけで弾くとどうしても伝わる運動量が少なくなります。

なので身体全体の運動量を伝えるとガツンとした音がでます。試しに腕を大きく振りかぶって弾くとそれに近い音はでますが、さすがにオーバーな動きになってしまうのでこの動作をいかにコンパクトにできるか?がポイントになります。

これはベースのピッキングやスラップにも、もちろんドラムにも言えることだと思います。
私が別で書いているこちらのコラムで、スティックの振り幅を小さくして太い音を出すことに関して書きましたが、

www.studiorag.com

私のフェイバリット・ドラマーの一人でもあるジェフ・ポーカロは小さい振り幅で太い音を出すプレイに特徴があります。まぁジェフ・ポーカロは神の領域なので詳しい仕組みはわかりませんが…運動量の保存則にはのっとっているはずなので、おそらく身体全体の運動量をスティックに何かしらの方法で伝えているのでは無いかと推測されます。

というわけで字数的にそろそろまとめに入りますが…

今回この記事をお書いたのは、どんな楽器でも「ガツン」と弾いたときの「一発の音」って…精神論(それがプレイヤーの生き様そのものである、とか)とかだけではなくて(もちろんそれもありますが)、とても大事だと日ごろから思っていまして、その仕組みを理解する一つの概念としてこの「運動量保存則」は役に立つのではないかと思いまして今回書いてみました。

かくいう私もまだまだ自分なりの「ガツン」とした音を追求していきたいものです。

ではでは。

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