明日からできる「かっこいい」ドラムのセッティングのコツ!

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「ドラムのセッティング」です。
ただ今回はこれまでの記事で書いてきたように「叩きやすいセッティング」については書く気はないです。
代わりに今回は「ステージ映えするセッティング」について書いていきます。
ドラムセットというのは、たくさん太鼓やシンバルをつければつけるほどに「要塞感」が出てきて、ステージ映えはしてきます。
しかしその反対に一番シンプルな3点セットだと、野暮ったいセッティングになる可能性があるということです。
特にライブハウスのステージだと、4人以上のバンド編成だとドラムは前方のバンドメンバーに隠れてしまい全く見えなくなります。
そこで今回は備え付けのドラムセットで、シンプルな3点セットを組む時に「いかにしてステージ映えするセッティングにするか?」ということを書いていきます。
なお、このセッティングは少々叩きにくくなるので、対象としては中級者以降がおすすめではあります。では本題に。
結論→左クラッシュシンバルを高くする
結論としては「左クラッシュシンバルを高くすること」です。図で見てもらった方がわかりやすいと思うので、こんな感じですね。
ポイントとしては、ただ単に高くするだけではなくて、シンバルスタンドを折り曲げるような形で立てて、クラッシュシンバル を上から吊すような感じにするといいですね。
こうすることでシンプルな3点セットでも存在感のあるセッティングにすることができます。
人間には「錯視」と言って、要は視覚のトリックみたいなものがあります。
シンバルスタンドを使いこうして輪郭のようなものを作ることで、擬似的にドラムが大きく見えるということを利用したセッティングだと言えますね。
右クラッシュシンバル は低めに
更にこのセッティングだと、多用する左側のクラッシュシンバルを叩く時に手を大きく振り上げるので、そこでも視覚的に目立つことができます。
しかしシンバルが上方にあるので、ご想像の通り速い曲だと叩きにくいのです。
ここをどうやって解消するか?は後で書きますが、とりあえず右側のクラッシュシンバルはこのように低めにしておいた方がいいでしょう。
右側のクラッシュシンバルを低くしておくことで、速い曲で頻繁にクラッシュシンバルを叩く曲にも対応できるということなんです。
また両方のシンバルを高くすると、今度は見た目のバランスが崩れやすくなるからということもあります。
今回ご紹介するセッティングのポイントはあくまでも「左のシンバルだけ高くする」というところにあります。
叩きにくさを解消するには、予備動作を徹底すること
で、先ほど書いた「左のクラッシュが叩きにくい時の対処法」ですが、これは「予備動作」でカバーします。
この「予備動作」というのは過去記事で書いた「オフビート」というお話と関係があるのですが。
要は、音符が鳴っていない時に次の音の準備をしてしまうということなんです。
ドラムは振り上げて振り下ろすという動作で演奏するのでこの振り上げる動作のタイミングをちょっと早めにしてしまおうということなんですね。
これは何もこう言ったちょっと特殊なセッティングに限らず、滑らかなグルーヴを出すのには大事な話ではありますが、シンバルを高く置く時には必須のテクニックです。
終わりに
というわけで今回はセッティングのお話でした。
セッティングというのは、演奏のクオリティには直接影響しないものです(特にレコーディングには全く関係ない)。
しかし人前で演奏するとなった時には「見せ方」として結構大事なものです。
人前で演奏するというのは音楽という「聴覚的な」要素だけでなく、見た目という「視覚的な」要素も大事になってくるので、両方ができると良いドラマーになれると思います。
よければご参考までに。ではでは。