「かっこいいドラムソロ」=「簡単なドラムソロ」ということ?

はじめに
今回は久々にドラムのお話し。テーマは久々に「ドラムソロ」。
以前にもドラムソロについては色々書いてきましたが、改めて「ミニマリストなドラマー」、つまり「自分のドラムセットを持ち歩かないドラマーに向けてのドラムソロへの取り組み方」について書いていきたいと思います。
というわけで早速本題にいきましょう。
結論→2種類のモードを用意しておこう
まず今回の結論としては「2種類のドラムソロを用意しておこう」ということです。
ここでいう「2種類とは」…
①簡単で派手で目立つドラムソロ
②自分の能力の粋を詰め込んだテクニカルなドラムソロ
です。
要するに「場面や楽器によって自分のドラムソロのモードを使い分ける」能力がとても大切、ということなんです。
なぜ切り替えが大事なのか?
…ということなので、まずドラマーは「ドラムソロの必要性」について考える必要があります。
ちょっと夢も希望もない話なのですがドラマー側からしたら、「見せ場」であるドラムソロも、お客にしてみたら必ずしもそうではない。
それだけに「音階のないドラムという楽器だけで5分持たせる」というのはなかなか難しい、という考えはあったほうがいいと思います。
なので、ちょっと複雑なことができるようになってくると、どうしても「ドラムソロでテクニックを使いたくなる」というのが人の性ですが…自分のステージでのドラムソロの位置付けは考えた方がいいと思います。
更にいうと、自分の熱狂的な固定ファンが大勢いる以外の場合は①の派手で簡単で目立つソロをサクッとやって終わりくらいがちょうどいいような気がします。
おまけにこの派手で簡単で目立つドラムソロは、状態の悪いドラムでも出来る、つまり「このドラム叩きにくいんだけど…という状況でも、「フレーズが簡単なので安定していつも同じクオリティ」で叩くことが出来ます。
まさにミニマリストなドラマー向けなのです。
派手で簡単で目立つソロはどうやるの?
これは過去記事にも書きましたが、基本的には以下のようなポイントを押さえると良いです。
✔︎シングルストロークでひたすら連打する
✔︎ダブルストロークやパラディドルなどの小さい音は使わない
✔︎ツインペダルがあれば両足で踏みまくる
✔︎クラッシュシンバルを多用する
✔︎バスドラムとスネアドラムを多用して音圧を稼ぐ
派手で簡単で目立つソロが使えない場面は?
ここまで読んで勘のいい方は気づいたかもしれませんが…このタイプのソロはそんなに長時間は間が持たないです。
大規模の会場なら照明などの演出ができますが、ライブハウスで長時間これをやるのはちょっと難しいですね。なので、あらかじめドラムソロの時間は短めに設定した方が良いでしょう。
あとは椅子があって座ってみるタイプの会場でもちょっと空気的に難しいです。まぁそういう毛色のライブのお客さんはテクニカルなドラムソロの方がニーズはあるかもしれませんね。
終わりに
というわけで今回は「ドラムソロの使い分け」についてお話ししましたが、もちろん両方のタイプのソロができた方がいいとは思います。
ただ優先順位としては「派手で簡単な」ドラムソロのネタの引き出しは2~3パターン持っておいた方がいいかなと思います。それができた後でテクニカルなドラムソロに取り組むといいかなと。
この引き出しを持っておいた方がいい理由としては、派手で簡単で目立つソロは勢いが命なので、その場で「何叩こうかな…」と考えていると勢いが失速してしまうのわけなのです。
別にこれに特化した練習をするというよりかは、個人練習の合間にでもやってみるといいと思います。ではでは。