「シンバルを低くする」ドラムセッティングをご紹介

目次
はじめに
今回はドラムのお話。テーマはセッティングです.。
直近に書いたセッティングの記事だと、見た目がかっこよく見えるセッティングの方法について書きました(くわしくはこちら)。
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これで当分行こうと思ったんですけど、あれからまた色々セッティングをいじりながら実験を繰り返してきました。
そして今回はある意味一つの答えを見つけたのでここで書いてみようかなと。
どう言う事かというと、自分の体格やプレイスタイルにピッタリ合ったセッティングの最適解が見つかったかなと思う次第ということ。
私の場合身長169センチと男性では小柄で、手数は多く音も大きいドラムが特徴です。
そんな自分の特性をフルに活用できるセッティングをご紹介したいと思ったわけなのです。
なので今回は身長が低めとか女性ドラマー、手数の多いドラマー、そして備え付けのドラムを使うドラマーのご参考になればと思います。
シンバルのセッティングが大事
今回の結論としては「シンバルのセッティングが大事」ということ。
ここでいうシンバルとはクラッシュシンバルの事です(なので以下、クラッシュシンバルの事を書いてます)
ハイハットとライドシンバルのセッティングは別ものというか、その日の体調や演奏するジャンルによって変わるので今回は割愛します。
つまりクラッシュシンバルの位置って、セッティングにおいてはかなり大事な要素なんですね。
その辺の事を詳しくお話します。
シンバルは低く水平に
では具体的にどうするか?ということですが。
これは「クラッシュシンバルを低く水平にする」ことなんです。
こうするとドラムセット全体のシルエットがこじんまりと小さく見えます。
クラッシュシンバルは両側にあるのでこの配置だけでもかなり演奏の感じが変わります。
ではこのことについて深掘りしていきます。
クラッシュシンバルの位置
以前にご紹介した、クラッシュシンバルを高くするセッティングだと腕を振り上げて叩かないと届かないのでライブではステージ映えするわけです。
特に小さいライブハウスだとドラムはフロントメンバーに隠れて見えないので少しでも目立てるわけで。
ただ高いところにあるシンバルを叩くとなると当然「時間差」が生まれてしまうし、身体を伸ばさないと行けないのでドラムの演奏の流れを一瞬変えないといけないんです(かなり細かい話なんですけど)
つまり何が言いたいか?というと、クラッシュシンバルって理想は「低い位置に左右2枚、高い位置に左右2枚」あるといいんです。
高い位置のシンバルは「ここぞ」というキメの時とかに腕を振り上げて叩くために使うと使い方ですね。
ただ自分のドラムがあるドラマーならそれができますが、私の様に備え付けのを使う場合だとシンバル2枚追加ができない。
だったら機能性を取る方がいいのかなと思うわけです。
シンバルを低くするメリット
ではなぜ見た目を犠牲にして、シンバルを低く水平にセッティングするのか?
そのメリットをご紹介。ちなみにこれは便利すぎて一度これにするとやめられなくなるかも笑。
演奏の流れが止まらない
さっきも書きましたがやっぱりこれに尽きると。
クラッシュシンバルもあくまで「演奏の流れの一つ」なので、スティックの軌道の途中にクラッシュシンバルがあると身体の使い方がとても滑らかにできるのです。
体重を乗せやすい
シンバルが低い位置にあると体重を乗せやすいですね。
特にここぞというときに「ジャーン!」と鳴らしたい場合は、前のめりになり上から覆い被さる様にして叩けますので。
逆にシンバルが高いところにあるとどうしても身体全体の重さは乗せにくいですね。
小柄でウエイトが軽いドラマーは特にこういう方法をしないとなかなかキツかったりするのです。
太い音が出しやすい
今の話とつながりますが、シンバルが低いと太い音が出やすいです。
シンバルで、太い音を出すにはシンバルの縁(画像で言えばSABIANのロゴあたり)めがけてスティックのややグリップ寄りで擦るように叩くんですけど、それがやりやすいんですね。
よくシンバルを斜めにして高いところに置いた場合って、打点がズレて軽い音しか出なかったり、最悪変なリバウンドで指が痛くなったりという経験をした人もいるかと思います。
それでいて、シンバルを低くしておくとソフトな音も出せるのでとても便利なのです。
終わりに
というわけで今回は機能的なセッティングのご紹介でした。
ドラムセットのシルエット自体はこじんまりとするので、それでも目立ちたい人は腕を大きく振り上げてみるとか、一瞬立ち上がってドラムを叩くとか何かしらの工夫は必要かなと思います。
後は頑張ってチャイナシンバルを持ち込んで高くセッティングするだけでもだいぶシルエットの印象は変わったりします(私も昔はやってました)
そんな感じでセッティングのご参考にしていただければと。ではでは。