ドラムのシンバルを「だんだん大きくする叩き方」のコツをご紹介!

はじめに
今回はドラムのお話を。タイトルはシンバルのクレッシェンドのコツです。これはシンバルを「シャアァーン…」とだんだん大きくしていく奏法のことです。
これはリズムの本筋とは関係ありませんが曲を彩るアクセントとしては意外と大事であり、ドラマーの細やかな配慮が求められる部分であります。
ということなので「シンバルのクレッシェンドが出来ない!」というお悩みの人はそんなに多くはないかも知れませんが、「細部に気を配る」ということは他のドラマーと差をつけるポイントでもあります。では本題に。
結論→シンバルを6連符で叩く
今回の結論は「シンバルを6連符で叩く」と、いうことにつきます。
「6連符ってなに?」という方のために一応紹介しておきます。この譜面の「6」という部分が一拍に6回叩く6連符です。
で、この6連符を取り入れるとこんな感じになります。
シンバルを段々大きくしていくときは6連のリズムが良いです。#ドラムレッスン pic.twitter.com/RfsTRMFIWf
— Hazime (@kah35sx) 2019年4月29日
ちょっと解説しますと、左足で踏むハイハットの動きに合わせてシンバルは6連符、つまり一拍に6回叩いています。
まぁこの動画は結構大げさにやってますが、曲中にさらりと入れるときも基本はこの6連符を守ります。
ではなぜ6連符なのか?その理由などを書いていきましょう
6連符の「ゆるさ」
ここからちょっとマニアックなお話になるのですみませんが…まずやらない方がいいのが16分音符で叩くこと。
これって結構大事な話なんですけど、このシンバルのクレッシェンドはあくまで飾りであるので、リズムから切り離さないといけないわけです。
なので16分音符でカッチリと叩いてテンポ感を出すと、シンバルのクレッシェンドが「リズムの一部」になってしまうんですね。だから6連符くらいのゆるい感じがちょうど良いのです。
あと今回はわかりやすく6連符とは書きましたが、実際には6連符をもう少しルーズに崩す感じでしょうか。
この6連符で叩くやり方はクラッシュシンバルだけではなく、ハイハットをちょっと開いて叩くときや、曲が終わったときにライドシンバルで「チキチキ…」と余韻を残すときも同様です。
全てのシンバルに言えることは、「いかにテンポ感を出さないか」がポイントとなります。
ちょっと応用的なお話
というわけでここで終わりなんですけど字数的に余裕があるのでもう一つおまけなマニアックなお話し。
それはこの、シンバルを叩き続けるときに最初は緩めにスティックを握って、最後にキュッと強く握るとシンバルのシャリシャリした成分がキュッと際立ってより表情豊かなシンバルのクレッシェンドとなります。
つまり「音量を大きくしていくタイミングで音色もクリアにする」という表現方法ですね(おまけの話にしてはとても重要な話でしたね)。ぜひお試しください。
終わりに
というわけで、今回はドラムで曲に飾り付けをする方法についてお話しました。これはドラマーというよりかはパーカッショニスト的な役割かなとは思います。
そういった意味ではドラム以外のいろんなパーカッションにも興味を持ってみるといいと思います。ではでは。