これからドラムを始める方に向けて…ドラマーならではの5つの「辛さ」をご紹介!

はじめに
今回はドラムのお話…ですがこれからドラムをはじめようと考えている方に向けて。
ドラムというと全身をフルに使い音楽を表現するバンドの花形みたいなイメージもありますが、何事にも陰と陽があるように、ドラマーならではの辛い側面があります。
まぁあまり辛い辛いと書くと辛辣に聞こえますし、初めてみて「うーんやっぱり向いてないな」と思ってギターとかに転向したりもそれはそれでいいんですけど、まぁ事前に知っておいても損はないかと思いますので。
…そしていざ書き出してみるときりがないことに気が付いたので笑、今回は5つピックアップしてご紹介したいと思います。
1.練習に休めない
やっぱり一番は「練習に休めない」というところでしょうか。つまりドラマーがバンド練習を休むと、選択肢は二つになります。
①キャンセル料を払って練習を中止する
②メトロノームなどを流してそれに合わせて練習する。
①の場合は当然お金をドブに捨てるようなものですし(また予定を空けてくれたメンバーに申し訳ない)、②の場合も練習の質は落ちます。
要はバンド練習って、メンバー全員の「イッセーのせ」という”呼吸”を合わせる場なので、ドラマーがいないとそれができなくなってしまいます。そうなるとつまり、家で曲に合わせて楽器を弾いているのと大差がないわけなんです。
ただ例外として、同期(打ち込み)がゴッソリと入っているバンドであれば、ドラマーも気兼ねなく休めるのですが…なんて不謹慎ですね、すみません。
2.写真・動画に写らない
やはりミュージシャンならSNSなどのプロフィール写真にはライスハウスのかっこいい照明で彩られた自分の演奏中の写真を載せたいところ。
しかし、ライブハウスではドラムは奥にあるので、特に5人編成以上のバンドになると、フロントメンバーが壁となりせっかくライブ中の写真を誰かにお願いしてもドラムはほとんど写真に写りません笑。
動画も映らないので自分の演奏のフォームをちゃんと確認することもできません。それがどうしても嫌だ!という人はぜひ3ピースのバンドを組むといいと思います。
3.想定外な事が常に起き続ける
車を持っていないとドラムの機材を全部持ち歩くということはなかなか難しいので、ドラマーは必然的に備え付けの機材を借りるということになります。
しかしこれが想定外の連続。
思うように動かないことはザラで、ひどい時は壊れていることもあります(昔ほどじゃないけど)。
なので、次第に疑い深くなるというか…「どうせ壊れてんだろう」くらいにひねくれていきます笑。
なので自分の思い描く演奏をするために、借りた機材をどう使うか?というテクニック的なものがかなり重要になってきます。
ただギターやベースと違って電気は使いませんので「音が出ない!」というトラブルとは無縁(叩けば音は出る)。
これに関してはどっこいどっこいでしょうか…。
4.冬場も汗だく
これもなかなか辛い。冬場でもスタジオは防音のために密閉してあるので、狭いスタジオでリハーサルをやると湿気と暖房で大量に汗をかきます。
しかし外は極寒…。
いくら着替えを持参しても髪の長いドラマーは汗が乾かないので辛いです。
そして風邪を引いてもリハーサルは休めない…。流石に坊主にするわけにもいかないので、風邪をひかない体作りは欠かせません。
5.リハーサルでヒマ
ドラマーはメロディを出せないので、特にオリジナルの曲をやるバンドでのリハーサルで、いわゆるバンドの曲のアレンジの話になるとヒマになります。
まぁドラマーがほとんどの曲を作っている時は話は別ですが。
そんな時はスマホをいじったりして集中力をたっぷりと温存するに限ります笑。
終わりに
というわけで今回は「ドラマーは辛いよ」というお話を書きました。
もちろんドラム以外での各パートでこのような言い分があることは100も承知しております(例えば雨の日のギタリストは機材運びが本当に大変)。
そこで大事なのは、「それでもやりたい!」という気持ちでしょうかね。
根本的に『何かを叩く』ということに無上の楽しみを見出せる人はこれらの辛さにも負けないと思いますので頑張ってください。
ドラム講師としてはドラム人口が増えることは願ってやみません。ではでは。