ドラム椅子の高さはマメに調整しよう!

目次
はじめに
今回はドラムのお話。テーマは久々の「イス」についてです。
その中でもドラムを叩く上で一番大切な「イスの高さ」について書いてみたいと思います。
というのも、イスの高さは結構シビアに演奏に関係するのでセッティングで真っ先に決めるようにしています。
という事で今回の記事はこの辺の方に向けてお話します
✔︎ドラムのイスの高さの正解が知りたい
✔︎日によって演奏にばらつきがある
✔︎腰痛が気になる
なお、対象は初級から中級に向けてです。特にドラムをはじめたての方はセッティングの参考になると思います。では本題に。
結論→曲調によって高さを変えてみよう
結論は「イスの高さは曲調によって変えるのが理想」ということです。
「理想」と書いたのは、ライブ本番で続けて曲をやるときは変えられないからです(まぁ無理やり変えられなくはないかな?)
そしてこの理由は、曲調によって本来身体の使い方は変わってくるからなのです。
極端に言えばチューニングも曲によって変えたいところですが、これはライブでは難しいでしょう。
イスの高さはどこにする?
「曲調によってイスの高さは変えるべき」と書きましたが、なかなかスッパリとジャンル分けするのはちょっと難しい。
それでもザックリいえば、速い曲はイスは高めにした方がよくて、遅い曲はイスは低めにした方が良いです。
イスを低めにすると、バスドラムやスネアドラムに自分の体重を乗せやすくなる一方で小回りが利きにくくなります。
イスを高めにすると、その反対に小回りが効く分、自分の体重を乗せにくくなります。
大は小を兼ねる
なのでレコーディングやリハーサルならこまめにイスの高さを変えるのはアリです。
しかしライブの様に曲を連続してやるときはどうするか?昔から大は小を兼ねると言いますが、まさにこのこと。
つまりセットリストの中に「一曲でも」速い曲が入っているときは、イスは高めにします。
遅い曲が入っているからといって低くすると、速い曲がキツイです(まぁ、できなくはないんですけど)
イスを高くして遅い曲を叩く時
とはいえ、イスを高くすると遅い曲が叩きにくくなります。その時の具体的な解決策をご紹介。
①バスドラムのキックはクローズ奏法を
多分イスを高くして一番やりにくなるのがバスドラムのキックだと思います。
なのでクローズ奏法を使ってしっかりと体重をバスドラムの打面に伝えることが大事です。
クローズ奏法については過去記事で書いてあるので、よければどうぞ。
②胴体の重さを乗せる
よくドラムを叩いているときに胴体が止まっている人がいますが、確かにイスを高くすると、手先や足先での叩き方になり音量がかせぎにくいんです。
もっとドラムは自由に叩いて良いので、積極的に動体を前後左右や上下に動かして胴体の重さを利用していくといいでしょう。
またバスドラムは踏むんじゃなくて蹴り上げる事、とここでも再三書いてますが、わりと力の流れのイメージは後ろから前に突き抜ける感じです。
なのでその反動をくらわないように胴体も前後に動かすといいでしょう。
終わりに
というわけで今回は椅子についての記事でした。
「何か叩きにくいな…」という時でも、イスの高さを変えると途端に叩けるようになることがあります。
なので、「こういう曲調だとイスはこのくらいの高さ」みたいな自分なりの基準を作っておくと良いですね。ではでは。