ドラムは打楽器の集合体なので「テクニック」以上に「アンサンブル」がとても大事!

目次
はじめに
今回はドラムのお話。
先日のワンオクの過去記事を書いててもう少しこの「アンサンブル」というテーマで書いてみたくなったので書いてみようと思います。
ドラムを叩く上では非常に大事な事がありましてそれがこの「アンサンブル」の力です。ちなみにアンサンブルというのは要は「バランス」のことです。
例えば料理で言えば塩や醤油を入れすぎると料理の味が崩壊しますが、要はそんな感じのことです。ということなので今回は「〇〇で悩んでる人には…これがおすすめ」系の記事ではないです。
というのもこの「アンサンブル」の話は結構自分で客観的に見ることが難しいので、要は気がつきにくい問題なのです(問題というのは自覚しないと改善できないですし)。
もちろんドラム初級者はまずは「手足を動かすこと」が課題となりますので、今回は初級から中級レベルに差し掛かったあたりの方に向けて書いていこうと思います。
では本題に。
結論→ドラムは”バランス”の楽器
今回の結論というか、ポイントとしては「ドラムはアンサンブルの楽器である」ということです。
つまり、このバランス感覚はどんな楽器でも大事なのですが、ドラムはそもそも「いろんな楽器の集合体」なのでより重要なわけです(これを考えると、鍵盤は指の本数の10個の楽器を同時に操るようなものですね…難しい)
じゃぁドラム「だけ」のバランスを考えていればいいか?というとそうでもないのです。そこで次に「ドラマーが意識すべきバランス」について3つほどご紹介。
ドラマーが意識すべきバランスとは?
そして更に大事なのは、ドラマーが意識するバランスはこの他も含めて3つあります。
①ドラムセット間のバランス
太鼓やシンバルなどの使い方や音色のバランスのことです。例えば「この曲のここはハイハット小さめにして…」みたいな感じで、常にドラムセット全体でどんな音が出ているかを考えることです。
②バンド間のバランス
バンドで曲を演奏するときに各楽器間のバランスや、特に「歌とのバランス」を意識することです。
これはドラマーだけではどうにもならない部分もありますが、ドラマーが変わるとバンドの雰囲気がガラリと変わるのはこのためですね。
③バンドと客席のバランス
そしてステージ演奏の時はバンドとお客さんとのバランス。
お客が多ければいいとかそういうわけではなく、ステージと客席でエネルギーのやりとりが上手く循環すると演奏していて楽しいライブになります。
バランスの”入れ子”構造について
さらに大切なのは、この①②③はてんでバラバラに存在しているわけではないということ。
ちょっと話題が逸れますが、ドラマーは「バランスの入れ子構造」についてよく理解しておくべきかなと思ってます。
過去記事では「フラクタル」という難しい言葉を使ってしまいましたが、要は、入れ子構造というのは「箱の中に箱が入っていてその箱の中にまた箱が入っている」ということです。
ということなので、「①ができてこそ②が成立して、②が成立してこそ③が成立する」という構造が理想かなと思います(もちろん例外もありますが)
バランスはときには崩す
ただもう一つ大事なのは①の「ドラムセット間のバランス」で言えば、「バランスが取れている=正しい演奏」ということだけではないかなと。
過去記事でも「スネアドラムが一発も入っていない音楽」について紹介しましたし、最近のポップスのドラムトラックなんかは「バスドラム・スネアドラム・ハイハット」という枠組みにとらわれていない感じを受けますね。
終わりに
というわけで今回は実用的な話まで行きませんでしたが、要は何が言いたかったかというと…
✔︎ドラマーはバランスを常に考えるべき
✔︎バンドの現場ではいろんなタイプの「バランス」がお互いに絡み合っている
ということでした。編曲をする人なんかはこの「バランス」こそ命だったりするわけですが、ドラマーも「ドラムだけに目を向けない方がいい」ということですね。
ではでは。