ドラムの「足の脱力」のコツについて

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは久々の「脱力」について。
というのもこれまでも脱力に関しては「身体全体の脱力」みたいなテーマで書いてきました。
しかし身体といってもいろんなパーツからできているわけです。後どうしても「脱力=手の脱力」というイメージが強い
まぁ実際に「手の脱力」の方が取り組みやすいという部分もあるんですけどね。
というわけで今回は「足の脱力」について書いていきたいと思います。
もともとドラムの演奏は下半身ありきなので、「手の脱力」がちょっとずつイメージできてきたら是非足の脱力にも取り組んでいただきたいと思っております。
まぁ内容的には過去記事とかぶることもありますが、このようにまとめて書いたことはなかったので、改めて書いてみようと。
では本題に。
足の脱力のポイントは?
繰り返しになりますが足の方が手よりも不器用なので、まずは「手の脱力」がイメージから取り組むことをオススメします。そして「足の脱力」もなるべく早くに取り組むのがよいですね。
なぜなら足は手よりも不器用なのにパワーはあるので、うまく力を逃さないと身体の故障の原因となるから。
そして今回のポイントとしては3つあります。
①脳内のイメージを書き換えること
②太腿を先に動かさないこと&足裏で地面を蹴り上げること
③足の指の感覚を意識すること
こんな感じです。では各項目順に書いていきます。
①脳内のイメージを書き換えること
これは足の話に限らずなんですけど、脱力を根本から治すには「脳内のイメージ」を変える必要があります。
私たちは日常の動作の脳内イメージはすでにあるので、歩いたり、ドアを開けたり、コップをとったりということが「脱力して」できるのです。
とはいえドラム演奏の動作は特殊な動作でもないのです。
ではなぜ脱力できないのか?という話ですが、これは現代の生活様式が原因です。
極端にいえば、PCやスマホなど手先の作業で完結するような生活様式になっているので、農業や狩が主体だった時代の人の方がドラム演奏に適した脳内イメージになっているのではないかと思います。
②太腿を先に動かさないこと&足裏で地面を蹴り上げること
これは①の具体例のお話です。
「ドラムを叩くのに必要な脳内イメージ」の理解のひとつとしては身体を動かす順番が大事です。
足に関していえは、太腿を先に動かすと力みの原因となります。
なのでこの「太腿を先に動かす」という脳内イメージを書き換えて、「足の裏を先に動かす」という脳内イメージに書き換えるといいですね。
「足の裏を先に」と書きましたが、あからさまに先に動かすというわけでもないんです。
おそらくその時間差は、1秒以下のシビアな世界。
もちろん、最初はぎこちなくなって当然ですが、次第に自転車を漕ぐように慣れていきます。
③足の指の感覚を意識すること
これも②に関連した話なのですが、現代人は靴を履いているので、これが足の力みの原因の一つになります。
要は、靴を履いていると足の指一本一本の感覚が鈍ります。
先ほど「足の裏を先に動かす」と書きましたが、厳密には「足の指先」から先に動かします。
では実際にどうしたらいいのか?というと、さすがに草履で日々暮らすわけにはいきませんよね。
なので裸足になる時間を増やしたり、裸足になった時には5本ある足の指をしっかり広げて歩く習慣をつけてみるといいですね。
これだけでもだいぶ変わってくると思います。
おわりに
というわけで今回は足の脱力のお話でした。今回書いたのはわりと初歩的な話なので、実際にはもっと細かい方法があります。
ただポイントとしては「手先足先で済んでしまう、現代の生活スタイルから脱出する」ことですね。
運動するのもトレーニングするのもいいですが、ドラムのためにやるならここを見据えることが大事かなと思います。
よければご参考までに。ではでは。