ドラムのスティックを持つ時に「小指」を立てていませんか?

はじめに
今回はドラムの話。テーマは「スティックの持ち方」です。
その中でも初心者がついついやってしまいがちな持ち方について書いていきます。
これはなかなか自分で気がつくのが難しい問題でもあり、なおかつとても重要な事だったりします。
特にスティックの持ち方は我流でも叩けたりはできちゃうので、知らず知らずにクセになっていると後々修正することが大変なんですね。
というわけで今回の内容は特に困ってることがなくても、初心者のドラマーの方には役に立つのではないかと思います。
では本題に。
結論→小指を立てていませんか?
まず結論としてはこんな感じで「小指」が立っていたら、そのクセは早めに直すことをオススメします。
この辺の話は野球、剣道、ゴルフなど「棒状」のモノを使う動作をよくする人にとってはピンとくる話ですね。
しかしそうでない人にとっては、なんで小指をたてていけないのかはなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
おそらく大昔はみんな畑を耕していたの農具の使い方からで自然と身についていたのでしょうが、現代の生活では希薄ですよね。
というわけでここからは「何で小指を立てては行けないのか?」について3つの理由を書いていきます。
理由①力の通り道だから
「力の通り道」というのはあくまでイメージのお話です(もちろん力というのは目に見えないので)
ただ先日にあげたYouTubeでも話していますが、ドラムを叩く時はイメージを持つことが結構大事だったりします。
そして力の通り道というのは簡単にいうと、「足の爪先で力を起こして、それが手の指からスティックの先に伝わっている」通り道のことです。
これを全部書くと大変なので今回は割愛しますが、腕に関していえばこの「力の通り道」というのは、親指側ではなくて小指側なのですね。
ちょっとざっくりして分かりにくいお話ですが、まずこのことを前提として次のお話にいきます。
理由②スティックの持ち手が先に動くから
ドラムを叩く時にスティックの先端の動きに意識を向けることは大事であり、過去記事にも書きました。
しかしここでややこしいのは、スティックの先端を動かしているわけではないんです。
「じゃぁスティックのどこを動かしているのか?」というと、先端の反対側の「持ち手」の方なんです。
つまり「スティックの持ち手」を手のひらの中で自由に動かしている感覚が必要なのです。
この時に小指が立っていると、手のひらの中で自由にコントロールができなくなってしまうわけですね。
理由③細かい演奏ができないから
小指が立っていると「細かい演奏」ができなくなります。
つまり、ドラムの豊かな表現では必須の「小さい音」を使いこなすことができなくなることなんです。
なぜかというと細かい演奏をするためには「薬指と小指で、スティックの持ち手をすくい上げる様な動き」が必要だからです。
これをレッスンでやっていただくと、どうしても薬指と小指を「開閉」する動きになってしまうことがありますが「開閉」ではなく、あくまで「すくい上げる動き」となりますね。
終わりに
というわけで、今回は「小指を立てること」について書いて見ました。
独学で練習しているとどうしても「これであっているのかな?」と不安になることもあるかと思います。
そんな時には、今回の「小指」や最近過去記事で書いた「肘」などの様に、いくつかのチェクリストがあります。
その辺を参考にしていただくと、そこまで大きくはズレないと思います。よければご参考までに。ではでは。