特に初心者はドラムの練習を動画で積極的に撮っていこう

目次
はじめに
今回はドラムのお話。
テーマは「個人練習の時には自分の動画をこまめに撮ろう」ということ。
要するに自分で思っている「自分の演奏」って側からみると結構アテにあらないということ。
それをそのまま放置すると良くない癖として更に良くない方向にいってしまうということなんです。
一昔前と比べて信じられないほどにスマホのカメラの機能が上がったので、これを使わない手はないと思います。(昔は安いカメラだとドラムの音が大きすぎて音割れしてましたからね)
ただ動画は容量をとるのでやたらめったらに撮ればいいというわけではありません。
その辺のことを書いていきます。
対象は初級のある程度簡単な曲がコピーできるレベル以降のドラマーの参考になればと。
では本題に。
客観的に見ることが大事
基本的に、ドラムを叩いている時は感覚の全て(嗅覚はあんまり使わないけど)が発動しています。
感覚がフル稼働しているので、自分の演奏を客観的に評価するということは難しいのです。
なので、どうも自分の演奏は良い方に解釈してしまうという傾向もあると思います。
バシバシとダメ出ししてくれる人が近くにいればありがたいんですけど、バンドメンバーも気を遣って言わなかったり、慣れすぎて気がつかなかったり。
特にドラマー以外のパートだと「ドラム的に悪いところ」って気が付きにくかったりします。
ライブやレコーディングで自分の映像や演奏を見ていきなり凹むよりかは、日々の練習で自分に小出しでダメ出しする習慣をつけておくと、良いということです。
身体がほぐれてきたら撮影
では、どのタイミングで撮影するか?ということですが。
個人練習であれば、ある程度身体がほぐれてきて自分の課題の曲を何回か叩いてからが良いかと。
その時も「ラフに叩くバージョン」「レコーディングさながらに本気で叩くバージョン」などで撮ってみるといいですね。
動画は容量を食うので撮ったら溜め込まずにクラウドに上げるなりしておくと良いですね。
そしておすすめは、撮りためて家に帰ってからみるのではなく、一曲叩いたら見て反省することがいいです。
なぜなら、先ほど書いたように「自分で気がついていないところ」が「え、こんなに自分ダメだったの?」みたいなことはよくあるし、そこをチェックして即改善が大事になってくるからなんですね。
チェックするポイント
というわけなので、どのポイントをチェックすべきか?ということですが。
いくつかリストアップします。
二拍目のスネアの位置
一番はこれ。つまり小節のド頭ってクラッシュシンバルを叩くことが多いですが、その直後にスネアドラムを叩くタイミングがよれやすいんです。
これは、自分の体幹のコントロール不足や、拍の取り方の問題なのですが「できていると思ったらできていなかった」ということが多いです。
なのでスネアを叩くタイミングがちょっとモタっていることろを見つけてそれを修正していくと似たようなリズムの他の曲の改善もできます。
3点のバランス
「3点」とはバスドラム、スネアドラム、ハイハットのことでドラムの基本のパーツです。
うまく叩けていない時はどうしてもハイハットが大きくなるので、これも動画で撮って確認するといいですね。
リズムとフィルインの切り替え
フィルインを叩いた後は特にリズムがヨレやすいです。
とくにツインペダルを使った速いフレーズのフィルインを叩いた後は、次の入りがモタりがちです。
ツインペダルを踏んでいる時って結構余裕がなくなるのでここもチェックすべきポイントかなと。
ツインペダルの踏み始め
同様に、ツインペダルの踏みはじめもリズムが崩れやすいです。
シングルペダルの時とツインペダルの時はそもそも重心の取り方が違います。
テンポの速い曲は速さでごまかせたりもしますが、中途半端なテンポのツインペダルはなかなかやっかいなんですね。
叩くフォーム
最後に叩くフォームもチェックしておきたいところ。
私はレッスンの時に「フォームを正しく」とよく言ったりしますが、フォームが崩れたままだで無意識のクセになると、それを修正するのは結構な時間と手間がかかるので。
後は、見た目の問題もありますね。
完全に「レコーディングしかしない!」というドラマーは別ですが、人に見せることも前提に練習しておくといいかと思います。
これは何も「派手なドラミングをしよう!」てことではなく、身体が柔軟に動いていた方が見ている側も心地よいと思いますので。
動画の活用方法
以下おまけの話。
ただ撮って自分で確認して終わり、だけだとちょっともったいないので、短い動画に編集してツイッターなどに上げていくのもいい活用方法ですね。
自分の宣伝にもなるし、人に見られているという緊張感もあります。
動画の編集はアイフォンなどではimovieなどのもとから入っている無料のアプリがめちゃくちゃ使いやすいので
オススメですね。
おわりに
というわけで今回は個人練習をこまめに動画で撮ろうというお話しでした。
ドラムは特に身体を使う楽器なので、自分の音だけ確認するよりかは、映像込みで確認した方が絶対にオススメということですね。
ただこの作業は結構時間を取るので、個人練習を長めに取ってやることをオススメします。
ではでは。