ドラムを叩くときには「耳栓」だけでなく「ノイズキャンセルのイヤホン」もオススメです!

はじめに
本日はドラムの話。ブログタイトルには「耳栓」と書いてありますが、テーマは「狭いスタジオでの爆音バンドでの演奏」についてです。
というのも、一度経験した人にはわかるかと思いますが、狭いスタジオは音が壁から跳ね返りまくってぐちゃぐちゃになった状態で耳に入ってきます。
特にドラマーの位置は自分のシンバルの音で耳が痛いというなんとも因果なパートであります。そんなときに周りの音をちゃんと聴く方法をご紹介しつつ、ドラマーの耳の守り方についても書いていきます。
では本題に。
結論→ノイズキャンセリングイヤホンを使ってみる
まず結論は、「ノイズキャンセリングイヤホンが意外と使える」ということです。
私は先日の過去記事で書いたこれ↑を使っています(リンクは記事下に貼っておきます)。
以前に過去記事で紹介したドラマー専用耳栓も普通に良いのですが、バンドの人数が増えると「音の分離」つまり「一人一人の音が上手く聴き分けられない」という問題が出てきます。
なので、3ピースの爆音バンドとかだったらドラマー専用耳栓でも全然OKです。
その点このノイズキャンセリングイヤホンだと、「全部の音量を下げている」感じなので一人一人の音が聴き分けられるという感じなんです。というわけなので以下で詳しく書いていきます。
「耳栓をする」ということ
まずドラマーが耳栓をすることのメリットとデメリットを考えておくと良いと思います。
デメリットは、もちろん「繊細な音のニュアンスがわかりにくくなること」です。
ドラム演奏の醍醐味の一つは「極端に大きくも小さくもない曖昧な音」を「個人の裁量で以下にコントロールするか?」というところにあるので、耳栓をするとどうしてもその感覚が鈍ってしまう。
また、ギターやベースのトーン(音色)やボーカルの声色の微妙な機微も聞き取りにくくなってしまいます。
反対にメリットとしては「耳の保護」ということはいうまでもないのですが、「音のバランスを取りやすくなる」というところも大きいです。
狭いスタジオでバンド練習をする時って、ジャズなどのアコースティック系のバンドだったら私は耳栓はむしろしない方が良いとは思いますが、ギターとベースがゴリゴリに歪んでいて、その上にギラギラしたシンセがいるようなバンドだと…事情が変わってきます。
実際にドラマーの椅子の位置だと「グワーッツ!!」という音の塊が耳に飛び込んできます。こうなってくると誰が何を弾いているのかよく聴き分けられない上に、自分の叩くクラッシュシンバルの音も重なってカオスな状態に。
こんなときに「細かい音のニュアンスが…」という事を最優先する必要がホントにあるのか?考えてみようということなんです。
そこでこのノイズキャンセリングイヤホンをつけると、全体の音量が下がるので「誰が何を弾いているのか」聴き分けることができるようになります。
もちろん、自分の叩いているドラムの音は不自然というか、デジタルチックな音に聴こえるので、そこは仕方ないところですが…。
ゴムは大きいものに付け替えよう
それでもしこの記事を読んで「やってみよう」と思った時の注意点は「耳を完全に密閉すること」です。
要するに、イヤホンで音楽を聴くわけではないので、耳を完全に密閉しないとノイズキャンセリングの効果はほぼないです。
もともとついているゴムは小さいことが多いので、100均で売っている密閉型イヤホン用の大きいゴムに付け替えましょう。
おわりに
というわけで今回は狭いスタジオでの爆音バンドの演奏対策について書いてみました。一応気になった方のためにリンク貼っておきます。
そもそも狭いスタジオで爆音を出すということ自体が完璧な音環境は望めません。「自分は耳が丈夫だから大丈夫!」とか「まだ若いから大丈夫!」と思っている方でも、狭いスタジオだと、音を聞き分けるのは難しいのではないかと思います。
またドラマーに限らず、バンドで演奏するミュージシャンにとっての目指すべき音楽の聴き方は「一人一人の演奏を聴き分けられて、それを少しの間覚えていられること」だと思います。
要するに「いい演奏」「悪い演奏」について、各パートの細部まで聴き分けられて曲を演奏し終わったときに「演奏しっぱなしにしない事」です。
なので「狭いスタジオだからしょうがない」と開き直らずに笑、色々対策をしてみるといいのではないでしょうか。
そんなときにこの記事がお役に立てば幸いです。ではでは。