ドラムはストレス解消になるのか?

はじめに
今回はドラムの話…ではありますが、テクニックのハウツーネタではなくエッセイみたいなものです。
楽器系のブログを書く際にとても参考になるのが「楽器をやっていない人の発言」でありまして、「それはどうしてか?」と言うと、どうしても楽器ばかりやっていると「当たり前なこと」が増えてきて視野が狭くなるからです。
そして視野が狭くなるとどうなるか?そう、記事のネタが少なくなるのです笑。
とうわけで今回は「ドラムをやっている」と言うとかなりの確率で帰ってくるこの返答…
「ドラム叩けるとストレス発散になるでしょう?」
と言う言葉です。普段の雑談だと「そうですねー」と受け流していますが、今回はこの「ドラムはストレス発散になるのか?」と言うことについて書いてみたいと思います。
ただ、こうして読んでいただく以上、なんの有益な情報も流さないのも良くないと思うので、今回は「ドラムを叩くときの理想的なメンタルの状態」についてもちょっと触れようと思います。
まぁこれは特にライブ本番ではとても大切なことなので、その辺のご参考になればと。
では本題に。
結論→ドラムはストレス発散にならない
まぁこれは人それぞれでしょうから、あくまで私個人の意見に過ぎないのですが、「ドラムはストレス発散にはならない」と言うのが今回の結論です。ただドラムサークルなどの「打楽器を叩くこと自体のストレス発散効果」とは別の文脈でお話しますので悪しからず。
さて話を戻しまして、そもそも「ストレス発散とは何か?」と考えたときに私の場合は
・一人or2〜3人でのお酒
・美味しいものを食べる
・自然の多いところ、人が少ないところに行く
・ヨガ
…などでしょうか。要はこれらをやっているときって「リラックス」している状態なのです。そしてこの「リラックス」と言うのは副交感神経優位の状態のことですね。
ただ人によってはフェスに行ったり、スポーツの試合をみたり、飲み会に行ったり、カラオケでワイワイと騒いだり…と言うのがストレス解消になっている人もいます。
しかし私はこれらすべてが嫌いです笑(まぁ立場上、フェスが嫌いというのもいかがなものかとは思いますが…)。
そしてこれらの活動ってリラックスの逆の「交感神経」が優位になっていると言えます。つまり何が言いたいかというと、「交感神経が活発になること=ストレス解消」というタイプのドラマーにとっては「ドラムを叩くこと=ストレス解消」であると言えるでしょう。
ドラムを叩くときの理想のメンタルの状態は?
というわけでこれらの話を踏まえて「ドラムを叩くというに、どういうテンションでいればいいのか?」ということですね。
これについては色々な要素があるので、まずはお話を簡単にするために「過度に緊張はしていない状態」を今回は前提とします。
まずライブでドラムを叩くときに絶対必要なのは「交感神経」が活発になっているモードです。これは活き活きとしたグルーヴを出す上でも必須でしょう。
ただ思い浮かべて欲しいのですが、交感神経が活発になている時って、例えば誰かと喧嘩をした時など、呼吸が「ハッ、ハッ」と浅く短くなりますよね。これはドラム的には良くないのです。
ドラム的にいい呼吸は「細く長く吐く呼吸」が主体となります。そしてこれはリラックスしているときの呼吸…つまり副交感神経が優位の状態であると言えます。
というわけでここから大事な話に入っていくんですけど、
ドラムを叩いている時は「交感神経のスイッチはONにする必要があるけど、呼吸は細く長く吐くこと」というある意味特殊な状態がドラムを叩く際の理想的なメンタルの状態と言えます。
終わりに
というわけで今回は「具体的にどうすればいいのか?」ということまでは言及しませんでしたが、エッセイ的な内容から始まり意外とまともな記事になったのではないかと思います笑。
まぁストレス解消にはなりませんが叩いていて楽しいことには代わりはないのでそこは最後に強調して終わりにします。ではでは。