ドラムのウォーミングアップはストレッチだけでは不十分な理由

目次
はじめに
✔︎この記事がオススメな方
- バンドで演奏する機会がある方(ドラム歴3年くらい)
- 演奏にムラがある方
- マメができたりなど身体に故障が出やすい方
- バンドリハーサルやライブでいつもの調子が出ない方
今回は「ドラムを叩く時の正しいウォームアップ」について書いていきます。
ドラムは身体のコンディションが直結して出やすい楽器なので、日頃の体調管理が大事です。
それと同時に自分の身体の状態を客観的に把握することが大事です。
つまり「気合でなんとかなる」という思考はバクチ要素が強いので、おすすめはできません。
自分の身体のコントロールとちゃんとする必要があるということです。
その中でも「ウォームアップ」はとても大事です。
これがだめだとその日は総崩れになります。
そこで今回は「正しいウォームアップ」について書いていきます。
結論:まず軽く汗をかく
結論としては、「ドラムを叩いて軽く汗をかく」ということ。
要するに、身体のスイッチを入れてあげるということです。
ドラムを叩く前の身体はスイッチがオフになっているので、身体をドラムを叩く仕様にする必要があります。
そのためには「ドラムで」ウォームアップをする必要があります。
軽く走ったり筋トレだと身体が「走ったり筋トレする」モードになりますので、ドラムをこれから叩くときには不十分かなと思います。
あと、ドラマーにとって天敵なのが「手汗」ですね。
これがあるとスティックが滑って、それを補おうとしてマメができたり手首を痛めたりもします。
この手汗も問題も最初に汗をかいておくことで幾分緩和できます。
ポイント①ストレッチだけでは不十分
ドラマーのウォームアップというと関節を伸ばすストレッチを思い浮かべる方もいるかと思いますが、これだけでは不十分です。
もちろんやって害はないですが、まずドラムを軽く叩いてかるく汗を掻くことが最優先と言えます。
特にスタジオを時間料金で借りているアマチュアのドラマーの方はゆっくりウォーミングアップの時間も取れないかと思います。
なのでスタジオのロビーで軽く手首足首、股関節を伸ばしたら後はドラムを叩いてウォームアップすると良いです。
ポイント②いきなりフルパワーで叩かない
では「どうやってドラムを叩いてウォーミングアップするのか?」ですが、これは実際の曲を通すのが良いです。
もちろんドラムセットを使った基礎練習も大事ですが、ウォーミングアップにはならないと思っています。
単調な基礎練習と違い、実際の曲はリズムパターンが切り替わったりとまるで別物です。
曲を叩くという限りなく実践的なウォーミングアップをするからこそ、身体のスイッチが入ると考えています。
ポイント③いきなりフルパワーは禁止
補足的な内容ですが、どんな倍でも「いきなりフルパワーで叩く」ことは極力避けるべきです。
ここまで読んでいただければご理解いただけるかと思いますが、身体はスイッチが入るまで時間がかかります。ストレッチさえすれば、後は全力で叩けばいつも通り叩けるという認識は捨てて、身体を丁寧にドラムモードにしていきましょう。
なおこの関連の話は過去記事にも書いたのでよければどうぞ。
スイッチが切れるタイミングにも注意
ドラマーも人間なのでスイッチを入れたらそのうち切れます。
プロドラマーはこのスイッチが入っている時間がとても長いですが、アマチュアドラマーの場合は自分の身体を過信しないほうが良いかと思います。
なので、そろそろスイッチが切れてきたとおもったら無理せず休憩をとりましょう。
ただ、休憩をとってもピーク時には戻りません。
あくまで例えですが、一回休憩してもピーク時の8割くらいにしかもどりません。
こうやって、自分の身体が一番動くタイミングを見計らうのも大事なことだと思います。
終わりに
今回はドラムのウォーミングアップについて「身体のコンディションを客観的に把握すること」を軸に書いてみました。
この関連の話は、受験勉強や長時間のデスクワークにも利用できる話だと思います。
自分のピークは開始後いつ来てどの様に減衰するのか」「休憩するとどのくらい回復するか」を常に考えることがドラムの演奏が安定するひとつの要因かなと思います。
よければご参考までに。
ではでは。