ドラムと合気道の「意外な」共通点とは?

はじめに
今回はドラムの話…ではありますがテクニック的な話はあまりありません。
そんなテーマは「ドラムと合気道」について。
私事ですが、先日に2009年より続けていた合気道を退会してしまいました。
合気道はライフワークとしてやっていくつもりでしたが、どうしても時間が足りなくなり籍だけある状態が半年続いてしまったので…このままではよくないと思い意を決して退会したわけです。
「で、ドラムとなんの関係が?」ということなんですけど。
そもそも私が合気道を習い始めたのも、当時自分のドラムの伸びしろが頭打ちになっていて「このまま練習を続けていても仕方ないな」と思っていたところ…。
どうやら「あの」ヴィニーカリウタは合気道の達人らしいという事をドラムマガジンか何かで読んで始めてみようと思い、近所の道場に入会したわけです。(やっぱりヴィニーといえばこの曲!!)
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それから幾星霜。
生来の運動に関する絶望的な能力の無さに悩みつつもおかげさまで何とか8年半続けることができました。
そして合気道を習い始めて1~2年ほど経ったあたりから、自分のドラムが少しずつ変わりはじめました。
私もこのブログでたびたび楽器演奏における身体の使い方を書いておりますが、その理屈のベースにあるうちの一つがこの合気道での体験なわけです。
そしてこれはドラムに限らず、ギター、ベース、鍵盤でも似たようなことが言えるのではないでしょうか。
というわけで前置きが長くなりましたが今回は「合気道に興味があって、始めてみようかなと思っているミュージシャン(いるのか?)」に向けて、概要をご紹介します。
合気道とは?
まず、いまだに人に「合気道をやっていて…」と話すと「あの、触ると吹っ飛ぶやつでしょ?」という反応が返ってくることが多いのですが。
このAIが人間にとって代わろうとしている21世紀にそのようなイメージが残っているということが驚きというか不思議なことでして。
つまり合気道はそのようなものではなく、「人間の身体の構造と力学を理解し、極めて合理的に技をかける」という武道ではないかと。
なので男性に比べて力のない女性でやっている人が多いのはこの辺の理由でしょうか。
(ただ実際に相手に効かせられるほどの技をかけるのは一長一短ではできません…地道な鍛錬と稽古は必要不可欠です)
ドラムとの共通点は?
で、「ドラムと何の関係があるの?」という話なのですが、これは一度に書ききれない分量なので今回は一つだけ。それは「動作の共通点」です。
どういうことかというと、合気道は「握りこむ」「引っ張る」という動作がありません。
相手の身体、例えば手足をとるときも「ひっかける」「力を流す」などの動作が主流になります。
そしてこれはそのままドラムの動きそのもの。
つまり「握りこむ」「引っ張る」という動作をしないという事は、腹筋や、上腕二頭筋(腕の力こぶ)、大胸筋(胸の筋肉)などの「力みの原因」となる筋肉は使いません。
「でも、スティックを握らないで落ちるのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、このように「ひっかけておく」分には握るという動作は使わずに叩くことができます。
おわりに
というわけで今回はあまり深い話までいきませんでしたが。
合気道の効果は楽器上達以外にも精神統一などの面でもとてもおススメな武道です。
興味を持った方はぜひやってみてくださいね。ではでは。