ドラマーなら知っておきたい?身体のこと①~楽器奏者とスポーツの関連性について~
今回はドラマーと切っても切れない身体の話について。
私は特にスポーツの専門家でも何でもなく、更に学生時代は体育の成績が学年の下位5パーセントに常にランクインしていた程の運動嫌いで笑、
ドラムのために始めたトレーニングがかれこれ10年近く続いているので、自分の経験と聞きかじった話をベースに書いてみようと思いますが、見ていただいてる方々に何かしらのヒントになればいいなと。
まず、「あの人は運動神経が悪い」といいますが、それは日本語的におかしいとはよく言われること。人間の情報伝達は神経によって行われていまして、それは「中枢神経」と「末梢神経」に分けられます。
中枢神経は脳や脊髄など、身体に指令を出す部分であり、末梢神経は、自律神経、感覚神経、運動神経などに分けられます。
運動神経は身体を動かす神経そのものなのでそれが直接には運動スキルの良し悪しに直結はしません。そして運動神経に指令を出すのは脳(具体的な部位としては、大脳基底核や小脳らしい)です。
私はクラシックやジャズの演奏については門外漢なので確証はできませんが、ロック系の一流のプレイヤーは身体や脳の発育がある程度完成される幼年期から青年期の間にスポーツを経験していることが多いように思います。
楽器は全身運動なので「身体を鍛える」と言う意味合いも含みますが(重いギターやベースを下げたまま長時間のステージをこなすのは重労働です)、それよりも身体の基本的な動かしかたを反復練習で「脳にインプットする」と言う意味合いが大きいと思います。
この辺の話はタレント&百獣の王の武井壮氏もよく話しています。つまり、スポーツとは与えられた制約の中でどれだけ自分の身体をイメージ通りに動かせるかという競技であるということです。
なので子どもの頃にスポーツをしていた人であれば成人して運動習慣が無くなっていて、久しぶりに運動をするときにでも、ちょっとした運動ならすぐに勘を取り戻してできるように思えます。
特に運動量の多いロック系の楽器は、その動きがスポーツと通じるところが大きい(後で書きますが、特に武道の動き)ので、スポーツをやった時の脳の使い方が楽器にそのまま適用できるのではないかと思います。
じゃあ仮に今後医学が発展したとして、一流アスリートや楽器奏者の脳をそのまま自分に移植したとしたら…そう、身体が持ちこたえられません笑
なので筋トレなどの身体をつくるトレーニングはそのためにすると私は考えます。
というわけで、私の様に学生時代に一切のスポーツから逃げ続けきた人が真面目に楽器を取り組むためのトレーニングへの取り組みかたは以下の二通りで考えるといいのではないかと。
①身体の動かしかたを脳にインプットする
②持続した運動に耐えうる身体を作る
この二本柱で考えてみるといいのではないでしょうか。
ただ一口に「これをやればいい」と提示してもトレーニング法は巷に溢れすぎていて、あれもこれも…となってどこから手を付けていいものやらという状態になりがちかと。
なので、「何のためにするのか?」ということを常に考えておきたいところ。
そこで次回からは各ケース①②について書いていきます。
ではでは。