ドラマーが歌えることのメリット①~ドラムは歌心?~
さて今回はドラミングの「表現力」のお話です。
絵の上手い人は「絵心がある」なんていわれますが、
楽器の場合は「歌心」とか「歌うように弾いている」などどいわれると思います。
結局楽譜って、「記号」なのでそこに詰め込める情報の種類というか質には限界があるわけです。
まぁクラシックは楽譜を忠実に再現することが絶対条件なので、楽譜の周辺の記号によってかなり細かいところまで指定がありますが、
ロックやポップスに至っては本当に「記号」程度の情報しかないわけです笑
なので「同じ楽譜」を演奏しても同じ演奏にはならないわけですね。
「それは、プロは良い楽器使ってるからうまく聴こえて当然でしょう」
という考えもあると思いますが、
またまたこのDVDからなんですけど…
PONTA氏が市販の激安のドラムセットとプロ仕様のドラムセットで叩き比べをしているので…激安のドラムセットでもしっかりと「歌心」があるのを是非見てみてください。
そしてこの辺から本題なのですが
「じゃぁどうすれば歌心が身につくの?」
ということですね。
例えば、あるフレーズが叩けるようになりたければ、まず譜面に起こすなり耳コピするなりして、そのあとはゆっくり目のテンポから徐々にはじめて…
という練習ができるかと思うのですが、
「歌心を身に着けよう!!」と思いながらドラムを叩いても残念ながら大きな変化は起きません。
そこでどう考えるか?ということなのですが、
心理学の一流派にNLP(Neuro Linguistic Programming)というものがあります。
名前に「プログラミング」とついてますが、プログラミング言語の話ではなく、
私たちのこれまでの体験(五感で感じたことや言語)が脳にプログラミングされてきた結果が、今の私たちを形成している。
という考え方を基本としているということです。
それなので、私たちが現状を変えたいと思ったら、脳のプログラミングを「書き換え」ていけばよいと考えるわけです。
これをドラムの「歌心」に置き換えるなら、頭の中で「歌心を出そう出そう…」と思って演奏し続けるよりかは、今現在の自分の脳にプログラミングされている表現を書き換えればいいわけです。
「じゃぁ何を書き換えればいいの?」ということなんですけど、
現時点で私が考える最終的なゴールは…
「呼吸の仕方」を書き換えることだと思っています。
先ほどのDVDにも後半に呼吸のことが解説されています。
しかし!いくら「呼吸が大切」とわかっていても、私自身も実際どうすればいいのかわからず何年も経過してしまってました。
要するに、「呼吸をちゃんとしなきゃ」と思ってドラムを叩いても結局、前と変わらず…
先ほどの「歌心を出そうと」頭だけで考えている状態と全く同じ堂々巡りだったわけです。
しかしこれが思いもよらないところから糸口をつかむことになります。
それはまた次回に…