ドラマーが歌えることのメリット②~カラオケでドラム上達!?~
前回は、「ドラミングの表現の最終目標は呼吸」というテーマではじめましたが、
具体的にどうすればいいのか?というところで終わりました。
それは…「カラオケ」です。
私事ですが実はほんの2年位前まで歌うことが苦手で大嫌いで、付き合いのカラオケもひたすら避け続けていました笑
で、ドラムの個人練習のセッティングのときってなんか単調な作業で手持無沙汰だったから、
どうせ誰もいないし大きい声でも出してみるか…とセッティングをしながら試しに曲に合わせて歌ってみたら、
「あれ、意外と歌えるな」ということに気が付き、そこからすっかり歌の魅力にはまってしまい狂ったようなヒトカラ通いが始まったのですが笑
まぁこの辺のお話は今は割愛しまして…
要するに歌に対して完全な食わず嫌いだったわけですね。
で、ある程度歌えるようになった今現在、自分の昔の演奏を聞いてみると何とも歌心がないのです。
もともと普段の話す口調が、小声でボソボソ話しているのでこれが見事にドラムにも出てしまっていたんだなぁ…と改めて気づかされました。
つまり、「小声でボソボソ話す」という発声というか呼吸の仕方しか自分の脳にプログラミングされていなかったので(プログラミング?と思った方は前回の記事をご覧ください…)
いくらドラムの時だけ「歌心を出そう」とか「呼吸をちゃんとしよう」と頭で考えてもそれは無理というものです。
では、「歌えるようになるとどう変わったのか?」ということなんですけど、
こうやって文章に書いている時点でこれは「頭で考えている」にすぎないので、
ドラムの表現力に悩んでいる人は
「とりあえずカラオケに行きましょう」
というアドバイスが最適だと思いますが笑
それだとこのブログ自体が身も蓋もなくなるので、参考までに私が気が付いたことをシェアしておこうかと。
まず、最初に注意したいことが
「ドラムの呼吸法」と「歌の呼吸法」のタイミングは一致していないということです。
これは究極的にクラシックのオーケストラを生でみるとわかりやすいんですけど、
ソロと違って、バンドやオーケストラなどの複数人数で奏でる音楽の醍醐味って、
「ズレによる厚み」だと思うのです。
具体的には、同じバイオリンパートで見ても
「同じフレーズを弾いていても微妙にずれる」からこそ厚みが出るわけだし、
高音域の楽器(バイオリン、フルート…など)と低音域の楽器(コントラバス、チューバ…など)などでは、
身体の使い方や呼吸法も異なるからこそ音楽に厚みが出るわけです。
ちょっと話がまた抽象的になってきたので、以上を踏まえて具体例で考えてみたいと思います。
やはり一番わかりやすいのは「ブレス」だと思うので次回はそのお話からしたいと思います。
ではでは。