ドラマーは「サスティーン」に気を配ったほうが良いようです
今回はドラムのお話。対象はドラム初学から中級位の方に向けて。
テーマは「ゴーストノート」です。先日過去記事で「ミュート」についての話を書きましたが。
そちらとも共通のテーマでして。それは「今、自分が鳴らしている音は本当に必要なのか?」ということなんです。
要は「音の鳴らし過ぎ」はかえって逆効果になることもありまして。この辺は「音のミニマリズム」とも言えるでしょうか、結構ミニマリズムは音楽にも応用できるのです。
「…それって、歌モノのポップスとかでオカズを入れすぎたり、叩きすぎたりするなってことでしょ?」と思った方もいるかも知れません。
確かに私も大昔に女性Voのポップスバンドのサポートのライブで好き勝手叩きまくり…即日にクビになったことはありましたが笑。今回はもう少し抽象度の高い話。
まぁとりあえずドラムをやっていく上では、まずちゃんとチューニングされたドラムである程度ブレないリズムを叩くことが先決なので、それが段々出来てきたら、でいいことなんですけどね。では本題にいきましょう。
そもそも音楽は音の連なりでありますので、「音とは何か?」を考える際に、アタック音の立ち上がりとサスティーン音の伸びについて考えることは、グチャグチャしない、聴き手に優しい音楽を演奏する上で大事なことであります。
なので、ドラマーであってもシンセの音作りの概念は知っておくとお得です。参考までにこちらのリンクを張らせていただきますね。
…この辺はシンセをいじったことがあればツーカーの話ですが、ドラマーとしては、この二つ、つまり「アタック」と「サスティーン」を意識してみるといいかなと。
つまり、バンドアンサンブルにおいてはサスティーンを制するということが結構大事なことの一つです。ちょっと話がそれますが、これはドラムに限ったことではなく、ギターやシンセにおいても同じことでして。
要はバンドで混ぜたときに「良く聴こえない」からといってボリューム「だけ」上げるとさらにバンドの音がモッサリしてきます。これはサスティーンと音域がぶつかっているという話なのですが、ドラムに関してはこの音域という要素はあまりないので、サスティーンを考えて見るといいかと。
で、ようやくゴーストノートの話になりますが。一応説明しておきますと、ゴーストノートとはアタックの極めて弱いモソモソした小さい音のことです。
もちろんジャズなどの音数が少ない、アコースティック主体の音楽には逆にないと物足りないものですが、その対極のメタルなんかでギターが「ゴー!!!」っと爆音でなっているところでゴーストノートを入れるのはオススメできません。要は、「個別には聞こえないけど演奏全体をモッサリさせる」ような無意味な音がなっていることになるので。
音量はPAで全体の底上げはできるので、ドラマー的には後はどれだけ音を引き算してサスティーンをスッキリさせるか、が一つのポイントなのではないでしょうか。
まだまだいろいろ書き足りない感じではありますが、字数的にもとりあえず今回はこの辺で。
ではでは。