ドラミングにおける顔の「表情」について
今回はドラムのお話。テーマは呼吸法。おそらく全ての楽器において呼吸法は非常に大切なことだと思いますが、フィジカルな要素が強いドラムでも切っても切れないものではないでしょうか。
以前にもドラミングと呼吸については過去記事で書きましたが。
今回は演奏中の「表情」から考えて見ましょう。一応断っておきますが…これは「楽しそうな表情」とか「悲しそうな表情」とかのことではないです。
まず結論。それは「正しい呼吸法ができていれば演奏中は口は自然に閉じているはず」ということです。
ここで強調したいのはその順番でありまして。
「鼻呼吸ができていない」→「意識して口を閉じる」という順番はどうしても無理が生じている状態といえます。
なので順当な順番としては…「鼻呼吸を習得する」→「自然と口が閉じる」というわけですね。
…と、一通り書いてみましたが今回は結論がイマイチ、ビシッとこないのでここから先は興味を持った方のみどうぞ。
まず、私自身を振り返ると、以前の自分の演奏している動画を見ると口びるをかんだり、舌をかんだりしている表情が多かったです。これは今にして考えると明らかに口呼吸をしていた証拠であります。
でも、頭では「鼻呼吸がよい」とわかっていたので、このような無理が表情に生じていたといえます。この様に、「頭ではわかっている状態」からいかに身体に染み込ませるかが大事なわけです(そうすると無意識にできるようになります)。
そして、今年春先の自分のライブの動画を見てみると、口びるを噛む様な表情はいつの間にかなくなっており、ここで改めて自分の演奏中の呼吸に注意を向けてみると、鼻呼吸ができるようになっていました。
ではそれはどんな呼吸なのか?ということですが。
イメージとしては、私のドラムは結構手数が多いのですが、音を「ダーッ」と詰めているときでも呼吸がゆっくりと身体の中で循環している状態です。
更に、鼻呼吸の何がいいかというと、リズムや曲そのものが深く聴けるようになったといいますか、「重心を落とす」という身体のイメージが感じられるようになったことですね。
最後に「じゃあどうすればいいのか?」ということですが、
やっぱり、腹式呼吸「だけ」を習得しようとするのは独学では難しい部分があります。というのも、まずは自分の呼吸があっているのか判定してくれる人がいないし、呼吸だけを練習するというのはなかなかモチベーションの維持が難しいかと。とくに私は普段から小声でボソボソ話す発声法だったのであまりにも遠い世界の様でした。
なので何度も書いていますが、やはりカラオケに行きまくるのがいいと思います。
私の場合は、最初は全く歌自体できませんでしたが、まずは自分の好きな曲を流してピッチを正しくとる練習をしてから、お腹・喉・頭(頭蓋骨)の使い方、つまり声の響かせ方を独学でやっていきました。
なので私の歌自体はは限りなくインチキなものですが笑、その副産物としてドラムに応用できる呼吸法の手掛かりがつかめたのではないかと思います。
ここまで、約3年近くかかりましたが、ドラムのためにやったというよりかは単に歌の面白さにハマったというのが主な動機だったので、何かに打ち込むと思わぬところで嬉しいおまけがついてきた、ということでしょうか。
呼吸についてはとても奥が深く、今日の記事はほんの上澄み程度の話なので…
また何かお伝えできることができたら書いていきます。
ではでは。