ドラムのフォームに悩む時は「脇」を見直してみよう

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「脇」です。
意外にもこれまで書いてこなかったお話なんですが、特にドラム初心者の段階ではめちゃくちゃ大事なお話です。
要するに「ドラムのフォーム」の一つとして今回「脇」の話をしようかと。
なかなか自分では気づきにくいことなので、この記事を読んで興味を持った方はぜひ自分の叩いているところをスマホで撮って確認してみるといいかもしれません。
では本題に。
結論→脇は開閉する
まず結論としては「理想的なドラムの叩き方ができている時は、脇は開いたり閉じたりしています。
よく、ドラムを始めた手の段階の方のお悩みとして「ドラムを叩いている姿がかっこよくない!」というお悩みがあるかと思います。
この正体の大きな原因こそが「脇が開閉できていない」ということだったり。
具体的には「開きっぱなし」もしくは「閉じっぱなし」であると、ドラムを叩いている姿はかっこよくなりにくいということなんですね。
人間の日常の動作をみるとわかりますが、自然に腕をだらりと下げた状態で、いろんな腕の動きがあるわけで、それを我々は「自然」と思うわけです。
という前置きを踏まえて先にいきます。
(ちなみに、ライブで目立つためのパフォーマンスでのドラムの話は別物なので今回は。あくまで基礎のお話です)
脇は閉まりやすい?
これまでに数多く「ドラムを叩くのが初めて」な人にドラムを叩いてもらってきましたが、一つの傾向として「脇は閉まりやすい」ということがいえます。
これはなぜか?というと、おそらくドラムという慣れない楽器を演奏するために身体や脳が緊張しているのでしょう。
人間は緊張すると身体が縮こまるので、多分この仮説であっているのかなと思います。
では脇が閉まると何がよくないのか?
これは脇がしまると上腕の動きが無くなってしまうので、なんとか音量を出そうと手首のみを動かす癖がつくことなんですね。
後は、スティックの先端が離れてしまいます。
理想はスティックの先端が近づいている状態なのでこの逆になってしまうんです。
とりあえず脇は開けておく
では、この脇が閉じている状態の人に「開けてくださいね」と伝えるとどうなるか?
今度は脇が開きっぱなしになるんです。
おそらくこの状態が「ぎこちないドラム」を叩くフォームとしてピンとくるのではないでしょうか。
要するに、楽器が上手くなるってこの両極端なこと(脇の話で言えば、開くか閉じるか)の間をいかに上手く取っていくか?ということでもあるんです。
ただ最初は脇は閉じっぱなしよりは開きっぱなしの方がいいと思います。
というのも自然とドラムを続けていくうちに緊張は取れていくので、そうなると脇が開きっぱなしなのも直ってきます。
そうなれれば一つレベルアップした証拠ともいえますね。
脇を直すと勝手にグリップも直る?
最後におまけのお話し。それはスティックのグリップ(持ち方)についてです。
脇とは別にスティックの持ち方についても、ある程度理にかなった持ち方があります(詳しくは過去記事をどうぞ)
しかし不思議なことに、脇のフォームを直すとこのスティックの握りも正しくなってくるという事が起きたりします。
もちろん、間違った握りのままではだめですが、両者はお互いに関係しているという事なんです。
このようにドラムは身体全体で考える必要があるのですね。
おわりに
というわけで今回は脇のお話でした。
もう一度今回のお話をまとめると。
- 脇が開閉するのが上手いドラマーの叩き方
- ドラムをはじめたての時期は脇が閉じっぱなしよりかは開きっぱなしの方が良い
こんな感じでしょうか。
脇でピンとこなければ、自分の上腕(二の腕)が胴体にいつもくっついていないかな?ということを考えてみるのもいいかもしれません。
よければご参考までに。ではでは。