ドラムソロの初心者がまず取り組むべきは「簡単な部分」をどう聴かせるか?ということ

はじめに
今回はドラムのお話。今回は久々「ドラムソロのコツ」について書いていきたいと思います。
ようやく「制限付き」でライブハウスでライブができるようになったということで、バンドマンにとってはちょっと嬉しいニュースでしょうかね。
ドラムソロの作り方については過去記事でも書いてきましたが、大事なのは「普通の演奏とドラムソロは別物と考えた方がいい」ということです。
つまり、ドラムソロは難しいフレーズをたくさん詰め込むよりも「どう見せるか?」が大事なんですね。
なので今回はドラムソロのフレーズの話というよりかは、ドラムソロを叩く時の「マインド」的なものを書いてみようかと思います。
対象としては中級者の入り口くらいのレベルの方に向けて、でしょうか。では本題に。
結論→自信と思い切りの良さが必要
今回の結論としては「自信と思い切りのよさが必要」ということです。
どうしてもドラムソロを叩く時のワナとしては「何か複雑なことをしないといけない」と思うかもしれませんが、こう思うと失敗します。
「じゃぁ複雑なことはしなくていいの?」というとそういうことでもありません。
ただ、複雑なことができるテクニックは身につけるまでに時間がかかります。
それまでに「一切ドラムソロをしない」というわけにもなかなかいかないでしょうから、「今のレベルでできること」をやるしか無いのです。
その時に大事なのが「自信と思い切りの良さ」なんですね。
ドラムはメロディが出せないので「とにかく音数をつめこまないとしょぼくなるのでは」という不安に駆られることがあります。
でも、いろんなプロドラマーのドラムソロを見ていると序盤は「シンプルなフレーズ」を叩くようなドラムソロもあるのです。
なので、いろんなプロドラマーのドラムソロを見る時には「後半の叩きまくって盛り上がる部分」よりも、「前半のシンプルなフレーズ」をいかに叩いているか?を見て盗むことが大事なのです。
というのも、この前半の「シンプルなフレーズ」の部分の音に迷いが生じると、後半の叩きまくって盛り上げる部分もグダグダになります。(私も昔これで失敗したことがあります)
なので前半のシンプルなフレーズの部分をいかに堂々と、自信を持って叩けるか?がドラムソロの入り口としては大事なわけです。
「でもそれってホールクラスの会場で、超満員の客と豪華なステージングだから映えるんでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが。
しかしそこにたどり着くまでにしっかりとした下地があるからこそ、広いステージでもできるわけで。
観客が一桁のライブハウスでもまずはこの「堂々と自信を持って」ドラムソロをすることが第一歩ですね。
まぁ今後コロナ対策で無観客ライブも増えてくるでしょうから、なおさら今後は必要ですよね。
「自信と思い切りのよさ」を出すには?
ただここで「自信と思い切りのよさを出そうといわれてもどうすればいいのかわからない」と思う方もいるかもしれません。
確かにこれだけだと根性論・精神論みたいな話でおわってしまいます。なので具体的なコツとしては「アドリブ要素を少なくする」ということだと思います。
要は「シンプルなフレーズを迷いなく」叩くことが大事なのに、フレーズで迷っていると、音の説得力が弱まります。
ただ完全に楽譜をキッチリ書くというのもちょっと違う。なぜならキッチリ書きすぎると個人練習みたいなドラムソロになるからです。
目安としては事前に叩くフレーズを7割程度決めておいて、アドリブ要素は3割くらいにしておくことが大事かなと思います。
複雑で派手に聞こえるフレーズをストックしておこう
最後におまけで、「ドラムソロの中盤から後半にかけて使えるフレーズをストックしておくこと」は強くオススメします。
これもいろんなドラマーのドラムソロを見ていると、だいたいみんな使うフレーズは似ています。
つまり、「派手で盛り上がるフレーズ」を追求すると、大体似通ってくるという事なのかなと思います。
逆にいうと、複雑なフレーズでもドラムソロの盛り上げに全く適さないフレーズというのもあります。
今回は具体的には書きませんが、「音圧を出すこと」「高音域〜低音域をカバーする事」という条件をクリアすることが大事となってきますね。
おわりに
というわけで今回はドラムソロのお話でした。
ホール級のライブのドラムソロとかだと、観客との掛け合いがここに入ってきますが、それを差し引いてもまずは「シンプルなフレーズを堂々と叩くことが大切かなとは思いますね。
よければご参考までに。ではでは。