菊地成孔×名越康文「心のエフェクターと音楽」のライブレポです!

はじめに
先日、東京代官山のライブハウス「晴れたら空に豆まいて」に行ってきました。今回はジャズミュージシャン・文筆家の菊地成孔氏と精神科医の名越康文氏のトークライブ。
確か前回参加したのは…こちらの記事を辿るとなんと2年前だったのですが、このライブってテーマはあってないようなもので、自由奔放に飛び交う知のシャワーが心地よくまたこの度参戦ということです。
なので今回の記事はこのお二方のファンには面白いとは思いますが、せっかくなのでそれ以外の方も楽しめるトピックはないかと考えたところ…
今回のタイトルである「心のエフェクターと音楽」について興味深いお話があったので、「楽器はやらないけど音楽は聴く人」にも面白い内容にしようと思います。では本題に。
エフェクターって?
ということなので、まずは「エフェクターとは何か?」ということ。
もちろんギターをやっている人には超絶「馬の耳に念仏」なお話ですが、意外と楽器やらない方には馴染みのない言葉かと思います。
「エフェクト」という英語は「効果」という意味ですが、文字通りエフェクターとは「音に効果をかけるもの」です。一番身近なのがカラオケのエコーでしょうね。
それで、このエフェクターも特にパソコンが作曲に使われてきてからはいろいろなタイプのものが出てきましたが、もともとのエフェクターは「自然現象を人工的に再現することを目的に作られたもの」ということらしいです。
それなので一つ一つご紹介してみましょう。
①リバーブ
これはいわば「風呂場の歌」ですね。元々は洞窟の中での反響を再現すべく、巨大な教会を建ててオルガンを置いて…というのが始まりだそうです。
②ディレイ
これは「ヤッホー…」というやまびこですね。都心ではめっきり減りましたが「区民の皆さま…皆さま…」みたいなお役所の放送にもこれと同様の現象が起こります。
「区民の皆さま…みなさま…」みたいなカオティックな感じが好きなんですけど、最近「光化学スモッグ注意報」て無くなったんでしょうかね?
③ディストーション
これはいわゆるエレキギターの音です。これはもともと人間や動物が喧嘩するときに「オラァ!」とか、猫なら「ニャァー!!」と声を歪ませる自然現象からきているとのこと…この視点はなかったです。目からウロコです。
④コーラス
最後は楽器をやらない人には馴染みのない「コーラス」。これは「一人を二人にする」エフェクターです。更にこれは何の自然現象かというと…一卵性双生児のデュエット、つまり「双子という自然現象」とのことらしいです。
この日はザ・ピーナッツを例に話が展開していきましたが、ハモリではなく同じ声のユニゾンというのはとても魅力的ということらしいです。
ちなみに、自然現象では絶対に起こり得ないのが「逆回転」や「波形を切り刻んでぶつ切りにする」エフェクターらしいです。よくよく考えてみると、こういうエフェクターが効いた曲を聴くとなぜかざわつくのはこの辺に由来があったんでしょうね多分。
終わりに
という感じで今回は先日のトークライブからの「エフェクターの紹介」でした。この他にも臨床心理のお話や「SNSで書けない」お話も飛びかったりと…終盤にヒートアップしたとても濃密なトークライブでした。
これで4000円は本当にお得です。両氏のファンならば飲み会で4000円消えるくらいなら絶対にこっちにいくべきです!
…ということで少々熱が入ってしまいましたね笑。ではでは。