ドラムの演奏の時にドラマーが向いてはいけない「方向」とは?

はじめに
今回はドラムのお話。
テーマは「ドラムを演奏するときにドラマーはどこを見るべきか?」ということ。
これはもちろん見た目の問題でもありますが、奏法にも大きく関わってくる問題だったりします。
なので今回は中級のドラマー向けの内容ではありますが。
悪い癖がついてしまうと取るのが難しいので、初級者にも是非見ていただきたいと思います。
では本題に。
結論→正面を見るけれど…
まずは結論を。
それは「顔は正面に向けるけど実際はどこも見ていない」ということ。
つまり、どこか一点を見つめるようなことはないという事ですね。
もちろん顔もたまには横向いたり下向いたりもありなんですけど、基本は正面かなと。
ただ真正面ではなくて、ちょっと下寄りの真正面ですけどね。
つまり「顔を全く動かさない」「どこか一点を見つめる」というような感じはドラム的ではないということですね。
ドラムの脱力も同じ理屈なんですけど、基本的には身体の動きは流れるように変わっていきますので。
では以下でもう少し深掘りをしていきます。
NGな顔の向き
顔の向きに関してはNGな向き、つまりオススメしない向きがあります。
それが「左」と「真下」です。
(右利きドラマー を前提に書いているのでご了承を)
では実際にその理由を書いていきます。
①左
まず左なんですけど、左を向いているとドラムの基本的な身体の使い方ができなくなります。
つまり、左足にやや重心をかけて、のこりの両手と右足は自由に動かすという身体の使い方ですね。
後は、セッティングがまずくて左をむかざる得ないときもあるかなと。
かくいう私も昔は完全に左を向いていて、当時の先生に直してもらいました。
今振り返ると、身体の使い方が全くできていなかったんですねぇ。
ただ譜面を見ながら叩くときは左を見ざるを得ません。
そんな時でも「左を見て叩くとこはあくまで譜面のため」と使い分けることが大事なんですね。
②真下
もう一つが真下です。
つまり自分の手元を見てしまうということですね。
見た目的にも余裕の無さが伝わってよくないし、自分の手元を見るのは「視覚情報」が入ってきてしまうのでよくないですね。
後は、自分の頭って結構重いので、真下を向いていると身体の重心のバランスが崩れてきてしまうということもあります。
どうしても日頃のスマホの見過ぎなどで首が下を向きがちな人はご注意を。
正面の方をぼんやりと向こう
では結局どうすればいいの?ということですが。
それは「正面の方をぼんやりと」見れるような顔の向きが良いです。
ドラマーに限らずですが音楽を演奏するときは、ぶっちゃけ視覚っていらないんですね。
視覚の情報を入れすぎてしまうと音のイメージが邪魔されるのです。
ただ、バンドメンバーやお客さんの様子、あと自分の身体の動きはなんとなくは見ておきたい。
なので、「正面の方向をぼんやりと見る」これが演奏時の視線の方向としては良いのかなと思います。
終わりに
というわけで今回は「演奏の時に見る方向」について書いてみました。
具体的なことも書きましたg、これって要は「音楽をどうやって聴いているか?」ということなんですね。
どうしても一点ばかり見ている癖があると、音楽も例えばドラムだけ聴いてしまったりと「視野がせまくなりがち」になるかなと。
なので「木を見て森を見ず」じゃないですけど、バンドで音を出すときは「音楽」の森を見たり、木を見たりとその意識の切り替えが大事かと思います。
よければご参考までに。ではでは。