「ドラムの右手が速く動かない…」というときは指を使ってみよう!

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「右手を速く動かすコツ」で行きましょう。
ただ「右手を速く動かすコツ」自体はかなり前にスタジオラグのコラムに寄稿したのでそちらをご覧いただければと思いますが、今回は特に「手の指の使い方」に焦点を当てて書いていこうと思います。
なので今回は特に「いろんなジャンルを叩けるドラマーになりたい!と思っているけど、右手で速いリズムを刻むのが苦手…」というドラマーのお役に立てばと思います。
では本題に。
結論→指を”うまく”使いこなそう
まず結論は「指をうまく使いこなす」ということ。
この「うまく使いこなす」というのは、「場面に応じて指を使うときと使わないときがある」ということです。
特に「そんなに音量は必要ないけど速く叩かないといけないとき」には指がうまく使えるととても便利だし、逆にメタルなどの爆音の音楽で指に頼ると確実に指を痛めます。
ということなので「指の役割を知って適材適所で使う」ことが大切なのですね。
では以下で具体的にお話していきます。
人間の上半身の構造とドラミングについて
ご存知の通り、人間には腕がついていて、可動域は関節でつながっています。
なので、ドラムを叩くときの腕の使い方で大切なのは「各部位の役割分担」なのです。そしてこの役割分担は「いつも同じ」ではありません。曲調やジャンルによって変えないといけないのです。
あとで詳しく書きますが、「この曲はかなりフルパワーで叩かないといけないから肩をたくさん使おう…」ということをあらかじめ考えてドラムを叩いた方がいいんです。
…という感じで書き出すと話が膨らんでいってしまうので、今回は「指」をキーワードにこのテーマを探っていきましょう。
指を使わないジャンル
指を使わないジャンルは「フルパワーで大きい音を出す音楽」です。
イメージしやすい所としてはメタルとかがありますが、メタル系のドラマーはグローブをしている人も多く、要するに常にフルパワーみたいなドラムで指を使ったらすぐに指の関節を痛めてしまうわけです。
なので、先ほど書いた「各部位の役割分担」に関していえば、「肩」「肩甲骨」あたりをよく使います。
これが出来ないと、指を痛めるばかりか、スネアドラムを叩く左手の肘がテニス肘みたいになってしまいます…くれぐれもご注意を。
指を使うジャンル
そして指を使うジャンルは、「ブルース」「ジャズ」「フュージョン」などそんなに音量はいらないけど速く叩くことが、ときには必要になる音楽ですね。
後はジャンルではないのですが、カフェなどの「あんまり大きい音が出せないステージ」で演奏する場合もこれに該当します(こちらに関しては過去記事をご覧ください)。
では、実際に指をどのように使っていくか?を次にご紹介します。
指の練習方法
ギタリスト、ベーシスト、ピアニストはウォームアップとして指の練習を行いますが、ドラマーもこれを見習うべきかなと思います。
具体的にはこんな感じで一番よく使う中指の感覚を強めていきます。
速い曲が叩けないときは指が上手く使えてない可能性があるので、こんな感じで指の練習をするといいかも(ただし階下の人に注意!)#ドラムレッスン pic.twitter.com/iC37R2etjP
— Hazime (@kah35sx) 2019年6月23日
この練習は運動機能のアップも目的なのですが、そもそも指を使うという意識の少ない人にとっては「自分の指の動きを認識する」ための練習になります。
これはどこででもできるので是非TVを見ながらでもやってみるといいと思います。
(ただし結構音が響くので床よりかは練習パッドをお勧めします!)
終わりに
というわけで今回は「指を使ってみよう!」という記事でした。
ただ指を使うということは、腕の振り幅が小さくなるのでどうしても見た目的には「地味」になります。なので目立ちたいときは指は使わない方がいいと思います笑。
ではでは。