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演奏における「個性」の正体とは?~憧れのミュージシャンの真似はしない方がいい理由~

 
  2020/09/26
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ドラム
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この記事を書いている人 - WRITER -
ドラム歴20年以上。都内でドラムレッスンやってます。レッスンを受けていただくと、初日でドラムが叩けるようになります。シンプルライフが大好きなミニマリストでもあります。
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今回はドラムの概論的なお話です。

よく「才能」とか「個性」とか「世に出れるのはほんの一握り」なんて言われていますが、まぁ確かにそうなんですが、これって一体なんなのでしょうか。

今回は特に「個性」にフォーカスして考えてみたいと思います。

ただあえて月並みなことを書くのも面白く無いので、今回は心理学でいうパーソナリティ理論の話を交えて。

ちょっと話が飛びますが…一般的にも「氏か育ちか」なんていわれてますが、まず人間の性格というものは大ざっぱに、「菓子パン」のような二層構造で考えられていまして。

 

パン

中心、つまり、「おまんじゅう」のアンコの部分が持って生まれた性格の部分で「気質」と呼ばれてます。そしてこれはなかなか変えにくいものとされています。

そしてこの上にある、つまり「おまんじゅう」の皮の部分、が「パーソナリティ」といわれるもの。これは育った環境によって作られたり、自分の努力で変えたりする事が出来るとされています。

で、何が言いたいかというと、世に出ているというか、著名なミュージシャンの方たちのプレイなり作品なりを聴いていると、この持って生まれた気質の良さを「無理なく」活かしているように思えます。

では、音楽のスタイルにおけるパーソナリティの部分は何か?といえば、

プロとしての最低限の基礎+テクニックでしょうか。この部分は練習や勉強する程ついていくものなので。

 

なので逆に自分が持って生まれた部分を活かしきれてないと…ついつい自分のフェイバリットなミュージシャンに引きずられて、「誰かの真似」とか「誰かのコピー」みたいな評価を受けてしまうわけでね。

もちろんスタジオミュージシャン系のプレイヤーになりたい場合はオールマイティに出来ないとダメという前提はありますが、オールマイティなプレイヤーになるための練習や勉強は、先ほどの話で言えばパーソナリティの部分のことでありまして。

この核となる気質の部分の良さを最大限に解放してこそ世に知られるミュージシャンになれるのだなと思ったりしてるわけです。なのでこの理屈で行けば「完全に何でもできる人」はいないというか…逆に世には出てこないのではないかと。

でちょっと抽象的な話が続いたので具体的な話を。

メタル系の有名なところを例に挙げれば、メタリカのラーズとexスリップノットのジョーイ。

2人とも身長は160センチ代と外人にしては小柄でスティックもアヘッドでモデルが出ているという共通点がありますが(ジョーイは近年、木のスティックに変えたようですが)、

ドラムについては結構対照的。ラーズはダイナミックでパワフル。(あ、ちなみにこういうあまり加工されていない音での演奏テイクはとても勉強になります)。

www.youtube.com

対してジョーイはメカニカルで鋭い感じですかね。

もちろん両方世界に名だたるドラマーではありますが、両者の違いというか、個性って…テクニックを超えた気質の部分なのかなと思うのです。

というわけで、話を戻して…じゃぁ私達がこの話をどう活かせるか?と考えた時にヒントになるのは自分の幼少時のエピソード。

「どんな性格だったか?」とか、「どんなことが好きだったか?」とか、「どんな絵を描いていたか?」とか(これ結構大事かも)もっといえば「どんな体格だったか?」とか。

「自分の個性って何だろう?」と行き詰ったときは、この辺をヒントに自分に合ってる演奏スタイルを探してみるのもいいかなと。

自分が憧れているミュージシャンなり演奏スタイルがあったとしても、必ずしも頑張ってなれるかというとそうでも無い気がしますので。まぁこれが人生の不条理であり奥深さでもありますね笑

ではでは。

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