調子が悪いときのドラムの個人練習にすべきことって?

はじめに
今回は久しぶりに「ドラマーの個人練習」について書いてみようと思います。その中でも今回は「調子の悪い時の個人練習」について私の経験を元ネタに書いてみようと。
もちろん「ドラマーたるもの常に心身は整えておきべき」…ではありますが、ドラマーも生身の人間なので、毎回の個人練習で絶好調!という訳にも行きません。
そこで今回は「もし調子の悪い時に個人練習を入れてしまったら?」というテーマです。以前にも似たようなテーマで書きましたが、今回改めて書き直してみたいと思います。では本題に。
結論→小さい音で正確に練習
結論は「小さい音で正確に練習」です。
これは普段やっている基礎練習や曲に合わせる練習を、小さい音で正確に叩くという練習です。
…ただそれだけなんですけど笑、それだとさすがにそっけないので「なぜ調子の悪い日は、小さい音で弱く叩く練習がオススメなのか?」ということを書いていきます。
その前に、調子の悪い日にやらないほうがいい練習は「フルパワーで叩く」「本番を想定してセットリスト通りに叩く」「練習に楽しさを求める」…このあたりかなと。
この辺を踏まえてお話を進めていきます。
「調子が悪い時」とは?
まず、ドラマーにとって調子が悪い時はどんな時か?ということを書いてみるとこんな感じかなと。
✔︎寝不足
✔︎ハードスケジュールによる慢性疲労
✔︎空腹、満腹
✔︎怪我があってドラムを叩くと痛い
そして意外と、このあたりでもあんまりドラムには影響しなくて意外と叩けてしまう気がします(叩いているうちに治ってくるみたいな)。
✔︎運動のやりすぎの急性疲労
✔︎風邪(程度によりますが)
✔︎メンタルが落ち込んでいる
なので、ドラムを叩く上での「調子の悪さ」については自分のことをモニタリングしておくといいでしょう。
「小さく正確に叩く」とは具体的にどういうこと?
で、本題に戻りますが「なぜ調子の悪い日は小さく弱く叩くのがいいのか?」ということですね。
ドラムは電気を使わないアコースティック楽器ですが、考え方としてはエレキギターやエレキベースに似ている部分があります。例えばエレキギターみたいに電気を使った楽器は…
①エレキギター自体をちゃんと弾く→②アンプで音を大きくする。
この2つの段階で演奏しています。
これがドラムでいうと…
①小さい音で正確に演奏する→②身体全体で大きくて太い音を出す。
という感じです。電気を使わなくてもドラムとエレキギターはとても似ている原理なんですね。つまり①ができないと②も上手くは聴こえないんです。
調子が悪い日は「割り切る」
ということなんですが、何が言いたいかというと調子が悪い日は「割り切ること」が必要です。
調子が悪いときは、要は身体が思うように動かないときなので…無理に体全体を使った練習をすると当然上手くいかないばかりか「あれ自分こんなに下手だったっけ?」と無駄に落ち込みかねません。
そして不調のまま刻々と過ぎていく時間とかかるスタジオ代…
そんな時は欲張らずに、小さい音で正確に叩く練習に切り替えてしまいましょう、ということです。これが自宅のガレージとかにドラムがある状況なら良いんですけど、「どうしても元を取らなくては」という気持ちに打ち勝って割り切る事が大事なわけですね。
終わりに
というわけで今回は「ドラムの個人練習」というテーマで始まったんですけど、ドラムの演奏の原理的な部分までお話ししました。
逆に調子の良い時は、少しくらい演奏が雑になっても良いのでフルパワーで叩いておく練習も必要ではあります。つまり自分の体調を良く観察して練習メニューを組むと決して安くないスタジオ代を有効に使いきれると思います。
ではでは。