「ドラムのフィルインがうまく練習できない!」とお悩みの方に向けて

目次
はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「フィルイン(オカズ)の作り方とたたき方」というテーマです。ちなみにフィルインというのはリズムの合間に「ドコドコドコ…」と色んなところを叩いたりするようなことです。
ドラマーの本分は安定したリズムを淡々と叩くことにありますが、全くフィルインを入れないと、バンドメンバーやら外部の人に「なんかやって」という注文が入ります笑。
人間にも「慣性の法則」がありますので単調なリズムっていったん叩き始められば、そのまま叩き続けることはできるのですが、初心者にとってはフィルインはそうもいきません。
楽譜を見てもよくわからないし動画をみても「これどうやって叩いているの?」と、言ってしまえば未知のの世界。
まぁ手前みそながらそんな時は1時間でもレッスンに来ていただけると効率いいんですけど笑、それは置いておいて、今回はこの「フィルインが叩けない…」「フィルインが聴き取れない…」とお悩みの方に向けてその攻略法をお伝えしたいと思います。
結論→”ドタバタドラム”をまずは目指す!
人間は基本的に自分にとっての未知の物を即座に認識や理解ができません。
なので初めてのフィルインを聴いたり譜面を見たりしても、複雑な凝ったフィルインはスッと通り抜けて行ってしまいます。
というのもフィルインは凝ったものが多いので、「知らないものはわからない」のです。
なので今回はその解決策として「まずは全部16分音符にして簡単にアレンジしてみる」ということをご紹介します。
私はこれをわかりやすいように「ドタバタドラム」と読んでいますが、決してディスりではなくジャンルの一つだと思っています。そしてこのドタバタドラムの最高峰が誰もが知っている(?)、セックスピストルズの「アナーキーインザUK」だと思います。
なぜフィルインは難しいのか?
でちょっと話を戻して…例えば「このフィルインコピーして」と言われたらどうでしょう?
多分3年くらいドラムを続けていれば「あぁ、あのフィルね」とわかりますが、多分初心者の方だと「え!?」みたいになるのではないでしょうか。
先ほどの「アナーキーインザUK」のように「ドコドコドコ…」という感じだとわかりやすいんですけど、比べてみると違いがよくわかります。(そもそもジャンルが違うのでどっちが良いとかのお話ではないんですけどね)
さてここに「フィルインの難しさ」があるんですけど、その3大要因があると思います。それはこの3つ。
1.連符
2.32分音符
3.休符
ここで私の過去記事を読んでくれた方なら「あれ?この話どっかで見たぞ…」と思ってくれた方もいるかもしれません(いるかな?)。
そう、過去記事のドラムソロのところで書きましたが、要するに「複雑でトリッキーなドラムソロを叩きたければ、連符と32分音符を使おう!」ということです。つまり複雑になっているからぱっと聴いてもわかりにくい…という当然のお話なのです。
さらにここに休符が入るとより一層混乱をきたします…。
わからないときはとりあえず”ドタバタドラム”にする
でどうするのか?ということですが、冒頭にも述べましたが、とりあえず「無理やり全部16分音符にしてみる」。ということです。
上の動画のようなフィルが「聴き取れないけど、やれと言われたし…」というお悩みの方には、悠長に待っていられないこともあるかと思うので、「まずは全部16分音符に直して曲の流れをつかみ、一曲通しで叩けるようにすること」が先決です。
先日の書評にも書きましたが、人間はいきなり難しいことをやろうとするとコケるようにできているようなのでまずは簡単に直してでも雰囲気で叩くことが大切です。
ただ16分音符だけだとドタバタ感が濃厚で、ちょっと違和感たっぷりに聴こえますが、焦らずにやっていきましょう。
そしてある程度全体の流れが掴めたら動画をゆっくり再生したり、誰かできる人に聴いたりして、連符や32分音符などの細かい音符に少しづつ慣れていきましょう。
おそらく自力でも少しづつ聴き取れるようになってくるはずです!
終わりに
というわけで今回はフィルインの理解の仕方について書いてみました。
これを書いていて「そう言えば自分の場合はどうやってたかな?」と思い出してみるとひたすらドラムマガジンに載っていた複雑なフィルインのページをコピーしてスクラップしていた時代がありました笑。
今回のテーマで言えばドラムマガジンの譜面はとても優良な教材になるので使ってみてもいいかもしれませんね。ではでは。