楽器が上手い人の特徴のひとつは「音の届け方」にあった

はじめに
今回はドラムのお話でもありますが、楽器をやっている人全般に向けてのお話です。
テーマは「音の届け方」というものです。
要するに「自分の出す音をどこめがけて届けるか?」ということなんですけど、楽器の上手い人はこれが自然とできていると思います。
なので今回の対象はある程度楽器が弾けるようになってきた中級くらいの形対象です。
過去記事でも似たような事は書いてますが、とても大事な話だし新しい内容も書きたいと思うので、今回改めて書いてみようと。
では本題に。
結論→音をどこにとばすか?
今回の結論は「音をどこに飛ばすか?ということを考えてみよう」ということです。
もちろん音は目に見えませんので、あくまでイメージのお話です。
「じゃぁ気持ち的な問題?」と思う方もいるでしょう。しかし、これって日頃私たちがやっていることでもあるのです。
それは「会話」や「スピーチ」「プレゼン」などです。
これって楽器は使わないけれど「聞き手(お客)」がいて、そこに音を届けるという点では楽器と同じことです。
例えば、飲み会なので数人でしゃべっているとき。
いちいち相手の名前を呼ばなくても、その人の方向に話しかけると相手が気が付くということってよくありますよね。
ということなので、こういう日常的な場面からも楽器の上達のヒントが隠れているというわけなのですね。
良い例と悪い例
楽器演奏も普段の会話もスピーチもプレゼンも、上手い人は会場の規模をコントロールできていると言うことです。
例えばスピーチなんかわかりやすいんですけど、慣れていない人って自分の半径1メートル位の空間で声がこもってしまう感じなんですね。
逆に慣れている人は、一番後ろの席の人に向けて語りかけるようにしてスピーチをする。
つまり一番後ろの人に届けばいいわけなので、むやみに大きな声をだせばいいということではありません。
楽器の場合はどうか?というと、普段狭いリハーサルスタジオだけで練習しているバンドは要注意です(まぁいまはコロナで強制的に出来ないでしょうけどね)
狭いスタジオだけで練習していて、いきなり広いライブハウスでやろうとしても、それは音を飛ばす練習ができていないのです。
これもただ単に大きい音を出せばいいというわけではないんですね、イメージの問題です。
インディーズ規模のバンドのライブであれば多少演奏が荒くても、音を遠くに飛ばす方が絶対大事なんですね。
後は音色(音作り)は大事です。なぜなら、演奏の細かいところは聴き取りにくいし、お客さんの印象に残るのは「全体の印象」なのですね。
日頃できること
というわけで、楽器を弾くバンドに限らず「楽器を人前で弾く人」が日常でできるプチ練習をご紹介。
✔︎大人数で話す時に、ちょっと遠くの人に名前を呼ばずにピンポイントで話しかけてみる。
✔︎普段の練習で音を飛ばす距離をいろいろ変えて演奏してみる。
✔︎楽器を持たずに人前に立って話してみる(これすごい役に立ちます)
✔︎ホームクラスのライブをするバンドのライブハウスでのライブの動画をみて研究する。
などなど。他にも工夫次第でいろんな練習ができそうですね。
おわりに
というわけで今回は演奏における「イメージ」のお話でした。
イメージというのは目には見えないのですが、イメージすることで身体の使い方が変わってくるので単なる「気持ちの問題」とかではないんですね。
なので日頃から「音をどこまで飛ばすか?」というのはイメージしておくと絶対役にたつ、ということを今回書きたかったのです。
よければご参考までに。ではでは。