外人のミュージシャンはなぜあんなに楽器を軽々と弾いているのか?

目次
はじめに
今回はドラムの話し…というよりかは楽器の話。
プロや特に外人のミュージシャンの演奏を見ていると「軽々と弾いている」ように見えます。
でも実は軽く弾いているように見えるだけなんですね(直接聞いたわけではないのでわからないけれど笑)
そしてここに楽器上達のヒントが隠れているように思います。
そこで今回はドラマーに限らず「楽器を弾くときに無駄な動きが多いような気がする」とお悩みの方に向けてお役に立つ記事になればと思います。
では本題に。
結論→音を出していない時の動きに注目
結論としては「音を出していない時の動きが大切」ということです。
もちろん外人と日本人では身体の作りが全く違いますが、それを言い出すと身も蓋もない笑、そして日本人でも上手い人は上手いのです。
それはなぜか?と考えたときにこの「音を出していないときの身体の動き」というものがあるのではないかと思います。という感じで、さらに考察を書いていくのでもし興味を持った方は以下引き続きどうぞ。
楽器を鳴らすことはエネルギーの伝達である
以前にも似たようなことを書きましたが、楽器は何もしなくては鳴りません。
つまり、ギターでもベースでもピアノでも、奏者である人間が何かしらのエネルギーを伝えないとならないわけです。
なので軽く弾いているように見える人でも、ある一定のエネルギーを楽器に使えないと楽器はキレイには鳴りません。
ここが結構落とし穴的なところで、「何か魔法のような力が働いている」ように思えてしまうんですね。つまり初心者でもプロでも人種も問わずに、楽器はある一定のエネルギーを与えないと鳴らないというのはこの地球で暮らしている以上は原理原則なんです。
軽い動作でも音が出る
つまり大事なポイントとしては「見た目の動作」と「実際の出音」は常にリンクしないということです。
ちょっと理屈っぽくなりますが、この話を掘り下げるために4つのタイプに分けてみましょう。
①動作がドタバタしている&出音もキレイではない
これがいわゆる初心者や、長年やっているけどイマイチ上達できない人の状態ですね。
②動作がコンパクト&出音がキレイ
これが外人、特に黒人ミュージシャンに多い「軽々と弾いているように見える演奏」です。
軽々と弾いているように見えますが、しっかりと楽器にエネルギーは伝えられています。
③動作が激しい&出音がキレイ
これはバンド系ドラマーに多いいわば「パフォーマンス要素」も取り入れた演奏。
ただしこれは②がちゃんとできた上でやらないと、すぐに息切れを起こしたり演奏が不安定になったり、身体を痛めたりしてしまいます。
④動作が激しい&出音もキレイではない
これは②ができていない状態で③をやろうとすると、こうなってしまいますね。
音がなっていない時の方が大切
というわけで、まず目指すべきは②であるということが大切なわけです。
「じゃぁどうすればいいの?」ということなんですけど、それが先ほどご紹介した「音がなっていない時の動作」なのです。
例えばギターのコード弾きであれば、「音がなっていないときにいかに少ない動きで左指を動かせるか?」だし、ドラムであれば「音がなっていないときにいかに身体の手足の振幅を大きく撮れるか?」という感じですね(ピアノもこれに近いかな)。
また外人のミュージシャンがこれが上手いのは、英語は裏拍も強調する言語だからとも言われていますね。日本語は表拍を強調する言語なので、そこではちょっと日本人は不利なわけですね(なので意識して頑張らねば…)
終わりに
というわけで今回は概論的なお話になりましたが、要するに「楽器を激しく演奏すること」と、「しっかりとした音を出すこと」は必ずしも一致しないということをお伝えしたかったわけです。
そしてこの「軽々と弾いているような演奏」を研究するのは楽器上達にはうってつけです。
スマホでこまめに自分の動画を撮って、日々自分のフォームの研究に勤しんで見るといいですね。ではでは。