ドラム初心者は基礎練習に「ゲーミフィケーション」を取り入れてみよう!

はじめに
今回はドラムのお話、ではありますが他の楽器にも使える内容だと思います。
テーマは「基礎練習に飽きないコツ」を一つご紹介します。
ご存知かと思いますが基礎というのは、上達する上では欠かせないもの。
楽器に限った話ではないですが、基礎をおろそかにして先に進むと必ずどこかで行き詰まるわけですね。
しかし基礎練習というのはとても地味なので飽きます。飽きるけどやらなくてはいけない。このジレンマをどうしていくか?ということです。
特にドラマーの場合は、自宅で生のドラムセットを使った練習ができないので、わざわざお金を払ってスタジオの部屋の中で一人練習ないといけないわけで。
そんな時に途中で飽きちゃうと時間もお金ももったいない。
なので今回は「基礎練習に飽きないコツ」を書いてみようというわけです。
ちなみに、基礎練習は初心者を脱出できたらしないでいいか?というものではないんです。永久に続きます。なのでこれを機に基礎練習が少しでも楽しくなってもらえれば幸いです。
というわけで早速本題に。
結論→「ゲーミフィケーション」を取り入れよう
今回の結論としては「ゲーミィフィケーション」を取り入れようということです。
聴き慣れない単語かもしれませんが、Wikiから転載すると「ゲームデザイン要素やゲームの原則をゲーム以外の物事に応用すること」です。
これは堀江貴文さんが以前に収監された時に、刑務所で義務として課せられたルーティンワークをゲームィフィケーションしていろいろ楽しみを見出した、というエピソードで有名になったかと記憶しています。
以降、このゲーミィフィケーションは自己啓発書やビジネス書には度々見かけるものかなとも思います。
なので、これを楽器の基礎練習にも取り入れてみるといいのではないか、というのが今回の結論です。
先ずは楽器以外でやってみよう
とは言え楽器の練習は「芸術活動」に違いないので、ちょっと抽象度が高い(要はやっていることが複雑)。
そこで楽器をやっている人も、楽器以外のところからこのゲーミフィケーションを試してみることをオススメします。
例えば毎日の家事や、働いている人なら仕事でのクリエイティヴでない単純作業など、「面倒くさいけどやらないといけないこと」ですね。
具体的には「どうやったら効率よくできるか?」「どうやったら付加価値を拭けられるか?」ということです。
もしくはブロガーやYouTubeをやっている人だったら「ここからネタになることはないか?」など、いろいろ考えてみると日々の単調なことにも楽しさを見出せるということですね。
それがある程度習慣化してきたら、楽器の練習にも使ってみるといいと思います。
人間は「報酬」で動いている
ちょっと話がズレますが、人間は基本的に「報酬」で動いています。
「報酬」というとお金のイメージがありますが、心理学でいく「ご褒美」のことなのでお金に限った話ではありません。
で、これを楽器の練習に当てはめてみるとどうか?先ずは「上手くなる」という報酬があります。
しかし楽器の上達は、「練習している割りに上手くならない時期」があります。(これはご存知、成長曲線のことですね)
ではその時期にどんな報酬を求めればいいか?ということです。
曲に合わせての練習であれば「曲に合わせて楽しい」という報酬があります。しかし、地味な基礎練習はこれがありません。
そこでこのゲーミフィケーションを使うということです。
ドラムの基礎練習を例にとると
というわけで、実際の活用方法はいろいろアレンジできると思います。要するに「基礎練習に楽しさを見出す」ということが目的なので。
ただそれだけだと不親切なので、具体例を。例えば、新しいパターンを叩けるようになりたいとします。
そうするとそのパターンを練習するわけですが、先ずはメトロノームなしでゆっくりと練習します。
慣れてきたらメトロノームを導入してゆっくりと練習していきます。それが慣れてきたらテンポを上げていきます。
その過程で楽に叩けるように身体の使い方も色々試行錯誤します。…という感じですね。これって「ドラムが叩けて楽しい」感じはないですよね。
ただ、この一つ一つをゲーミフィケーションだと思ってやると、「自分ができなかった動きができるようになって嬉しい」という報酬は手に入るのです。
終わりに
というわけで今回はゲーミフィケーションについて書いてみました。
もう一度要点をまとめると、「曲を叩く練習」と「地味な基礎練習」の報酬はごっちゃにしないほうがいいということですね。
この報酬のコントロールは楽器に限らずいろんなところに応用できるので、日常で学び、それを楽器にも使って…とできたりもします。
プロでガンガン活動していく以外にも、趣味でもこのように楽器をやっていると色々と気付かされることがあるので、それが楽器をやることの良さだったりもするんですね。
今回はこの辺で。ではでは。