ドラムのゴーストノートで、「ついつい」やってしまいがちな事って?

目次
はじめに
今回は再びドラムのお話。テーマは「スネアドラムのゴーストノート」について、ついやってしまいがちな事について。
ゴーストノートとはその名の通りこんな感じの「弱く叩く音」のことで、これメインに使うというよりかは、リズムを飾ったり、音の隙間を埋めるのに使ったりします。
なので、ゴーストノートに関しては「ここが上手くいかないんだけど…」という明確なお悩みというよりかは「知らず知らずにやってしまっている」ということがあるかなと思います。
そこで今回は「ゴーストノートを使ってみたい」、もしくは「ゴーストノートを使っている」といった初級、中級のドラマーの方に向けて何かお役に立てばと。
ちなみにゴーストノートはスネアドラムだけでなくタムタムやシンバル、バスドラムにもありますが、まずはスネアドラムが基本なのでスネアドラムを使ってしっかり理解していきましょう。では本題に。
結論→スネアドラムは思っているよりも大きい音が出る
まず一番の結論がこれ。そもそもスネアドラムは裏にスナッピーという針金が貼ってあるので「もともと大きい音が出やすいという前提」でいた方がこのゴーストノートを扱う上では良いでしょう。
「でも周りが爆音だとバンドの音に埋もれちゃう…」と思う方もいると思いますが大事なのは場合によって対応を変えるということです。次に具体例を書きます。
①歪んだギターやシンセがガンガン鳴っている激し目な音楽
これに関してはゴーストノートは聴こえないので使わない方がいいでしょう(周りの音にかき消されてしまうので不要なノイズとなります)。
もちろん曲の途中に静かなセクションがあるならそこでは使えますが、うるさい部分はゴーストノートはキッパリと使わない方がいいでしょう(ゴーストノートは身体で覚えるのでクセとなってしまうので、意図的に使わないようにした方が良いです)。
②静か目なアレンジの音楽
①の激しい音楽と対照的に、ゴーストノートが生きてくるのは他のパートが静か目なアレンジの曲です。この時に注意するのが、ゴーストノートも意外と大きい音で叩いてしまっている、という事です。
先ほどスネアドラムは「思っているよりも大きい音が鳴る」と書きましたが、スネアドラムのゴーストノートは、後で演奏した録音を聴いてみると、「あれ、あんまり普通の音との差がないな…」という事態になりやすいです。
つまり自分が思っているよりも大きい音が出ていると思った方が良いでしょう。なので、静か目な音楽で綺麗にゴーストノートをだすコツを最後に書いてみようと思います。
ゴーストノートは「叩く」より「撫でる」くらいで
というわけで、スネアドラムは「予想以上に音が出ている」ので、静か目な音楽でキレイなゴーストノートを出したい時はスネアドラムを「叩く」というよりかはスティックの先で「表面を撫でる」もしくは「表面を触る」様に演奏した方が良いです。
この時にポイントとなるのが「指を使う」ということ。なぜ「指を使う」のがポイントかというと、腕や肩を使うと「つい大きい音がなってしまう」からなのです。
なのでゴーストノートを叩くときは指をちょっと張りつつ伸ばす様に叩きます。指の使い方は過去記事にもちょっと書いたのでよければそちらもご覧ください。
終わりに
というわけで今回はスネアドラムのゴーストノートについて書きました。ドラムは正確に叩くとはもちろん大事なのですが、ある程度正確に叩けるようになってきたら、一度かなり大げさに抑揚をつけて自分なりの表現を追求していってみると良いかなと。
それが音階の出せないドラムという楽器を扱う「ドラマーの個性」となっていくと思いますので。ではでは。