楽器の上達にもしておくと便利な「成長曲線」と「プラトー」の関係について

目次
はじめに
今回はドラムの話し…ではありますが楽器をやる人、さらには何か目標達成に向かっている人にもお役に立つお話かもしれません。
テーマは自己啓発系のネタではお馴染みの「成長曲線」について。
この手の話はすでにいろんな人がブログやYouTubeで発信しているので、してる人なら「またその話か…」と思うかもしれません。
しかしせっかく今回こうしてお話ししようと思うので、よくありがちな「成長曲線」のお話を題材に、20年ドラムを続けてきた私の経験を踏まえて「楽器の上達」という現象を考えていきたいと思います。
一応今回は「成長曲線」を多少知っている人前提にお話をしたいので、「成長曲線って何?」という方はあらかじめこちらの動画などで予習をしていただけると記事の内容がわかりやすいかと思います。
ドラムに限らずですが、楽器はやり始めの頃はすべてのことが目新しくて、やればやった分だけいろんなことができるようになっていくので、苦しいながら楽しい時期だと思います。
しかしそのあとは確実に停滞する時期が訪れます。なので今回は、「楽器歴1年くらい」の方に向けて、「最近練習してもあんまり変わらないんだけど」という方のご参考になればと思います。
では本題に
結論→成長曲線の後に「プラトー」が訪れる
今回の結論としては「成長曲線の後にプラトーが訪れる」ということです。
この「プラトー」とは直訳すると「平坦なところ」という意味なのですが、要するに、「成長が止まる期間」ということです。
つまり、「いつも通りに練習しても自分のレベルが全く変わらない期間」のことですね。私の経験だと楽器に限らず、何かの勉強を頑張っている時もそんな期間はあると思います。
そしてこの「プラトー」は成長曲線の後に訪れる、つまりあるときにググッと自分のレベルが上がったあとはこの「プラトー」の時期に入るということです。
そしてまたしばらくすると、次の成長直線の時期に入り、またその後にプラトーの時期が訪れる…というようにして「成長曲線→プラトー→成長曲線→プラトー…」と繰り返していくわけなのですね。
ここまでが今回の結論なので、次にもう少し詳しく書いていきましょう
今自分が「どこにいるか?」を考えてみる
楽器に限らずブログもそうですが何か物事を習得するには「コツコツと続ける」ことが必要です。
そしてその原動力となるのが「習慣」や「モチベーション」と呼ばれるものです。(「習慣とモチベーション」については過去記事にまとめてあるのでよければ)
なぜ今回「成長曲線」と「プラトー」のお話をしたかというと私の経験上、「最近練習してもあんまり変わらないんだけど」というときこそ「自分がどこにいるか?」ということの見極めが大事なのかなと思ったからです。
なので以下でそれぞれについてお話しします。
①成長曲線の途中にいるとき
この時は「自分が取り組んだいる割には成果が出ていない時期」です。この時は一番モチベーションを削がれやすく、人によっては辞めてしまう時期であります。
ただこの状態にいる時は「もう少し辛抱強く続ければ急激に伸びるポイント」の直前にいるとも言えます。
なので、あちらこちらに手を出さずに、ひたすら自分が決めた方法を信じてやりつずける時期です。
②自分がプラトーにいる時
この時期も「練習している割には成果が出ない時期」です。
ただこの時期は「次の成長曲線」に入る前の時期なので、「これまでやってきたことを振り返り、軌道修正の必要を検討する時期」であるといえます。
「そんなこといっても見分けとかつかないし」と思うかもしれませんが、簡単にいうと「ある時突然自分の実力がついた」と感じたらその後はこのプラトーに入っていくという考えで大丈夫です。
ドラムの場合で考えると?
ここまでちょっと抽象的な話でしたが、ドラムの上達の場合で考えてみます。
ドラムはいわゆる「手足を動かす」というところからスタートします。つまりこれって「お手玉の練習」と根っこは同じです。
最初はうまくいきませんが、地道に練習を続けていくといろんな曲が叩けるようになってきます。これが最初の成長曲線のゴールです。
そうすると、人によっては「叩けないフレーズ」とか「身体の痛み」とかが出てきます。こうなってくると最初の「プラトー」の時期が訪れます。
ここでは次の課題をクリアするために、これまでやってきたことを振り返り「問題点と新たな課題」を考える時期です。基本的にドラムはこの繰り返しで上手くなっていくと思います。
終わりに
というわけで今回は成長曲線のお話でした。
やっぱり残念なのは自分がいるところを見誤ってしまって辞めてしまうことなので、そうならないためにもこの2つの考えは色々な分野に応用できそうですね。
ではでは。