ハイハットの「叩き方の種類」と音の関係

はじめに
今回はドラムの話。テーマは「ハイハットの音」について。
ハイハットはドラマーの「個性を打ち出す為の楽器」といってもいいくらいにいろんな表現が出きるので、このブログでも色々と書いてきましたが何度書いても大事なほどに大事なことなのでまた書いてみようかと思います。
そしてドラムの演奏に関しては「ハイハットの演奏をなんとかしたい」というお悩みよりかは、「リズムのグルーヴ感を出したい」とか「バンドのリズムを良くしたい」とか「どんなドラムを使っても安定した演奏がしたい」とかって言うお悩みの方の方が多いかと思います。
その辺のお悩みの解決の糸口が実は「ハイハット」だったりもするので、その辺のことに関心がある方は是非ご覧ください。では本題に。
結論→弱く叩いて芯のある音を出す
これが今回の結論「ハイハットを弱く叩いて芯のある音を出す」ということです。
つまり「弱く叩く」ことと「芯のある音」というある意味、真逆なことをやる必要があるわけです。ここで大事なのが「音量と音色は別物である」ということですね。
これはドラマーがレベルアップするには欠かせないことであるのでですが、今回の内容に沿って言えば、「弱く叩いてでも芯のある音」が必要なのです。
なぜ弱く叩く?
ではなぜハイハットを弱く叩く必要があるのか?ということですが、これは「ドラムの音のバランス」ということにも関連します。
つまりドラムの音のバランスは「バスドラム→スネア→ハイハット」の順番に小さいのがオーソドックスです。
そしてどうしてもパワフルに叩こうと思うと、右手が力んでハイハットの音が大きくなりますが、こうすると身体の力みとなり良い演奏ができなくなります。そしてバスドラムの音が小さくなり先細ったようなリズムとなります。
更にライブの本番や体調が悪い時など、いつもと違うコンディションの時にこの「ハイハットを力んで叩く」と言うことが起きやすくなるので注意が必要となります。
外人のドラマーなんかを見るとハイハットをガツガツ叩いてかっこいいんですけど…それは応用の叩き方だとは思いますね。
芯のある音とは?
ただ「弱くても芯のある音にしないといけない」というのが難しいところ。この「芯のある音」とはわかりやすくいうと「チッ」と言う立ち上がりの早い音です。
シンセやDTMをやる人にはピンとくると思いますが、叩いてすぐに音のピークがくる音ですね。
この音を出すコツは叩いた瞬間に一瞬キュッとスティックを「握る」ような動き(握りこむわけではないです)をすることです。
なので「握る」と書くと少し大げさですが、「一瞬握りかける」くらいが妥当でしょうか。こうすることで小さい音量ながら真のあるハイハットの音が出せるわけですね。
終わりに
と言うわけで今回はハイハットの「弱くて芯のある音」についてお話ししました。
この音はハイハット以外でも出せますが、ダントツでハイハットを叩く時に使う奏法かなと思います。
ハイハットは金属なので「ちょと叩けばそれなりに音量が出せる楽器」と言うことを改めて確認してみるといいかなとも思いますので、ぜひお試しを。ではでは。