3点セットのドラムの真逆のセッティングである「多点セット」のポイントとは?

はじめに
今回はドラムのお話。
テーマは「多点セットのコツ」です。
多点セットというのは、3点セットの様にシンプルなドラムセットの真逆の「太鼓やシンバル、パーカッションを組み込んだドラムセット」のことです。
このブログ自体がミニマリストなドラマー向け、つまり極力自分の機材を持たずに借りた楽器でいかに乗り切るか?みたいなテーマでやっているので、
多点セットの話はミニマリスト向けではないのですが、まぁドラムの奏法にも関わってくるお話なので書いて見ようと。
ただ日頃3点セットのことばかり書いている私が書くとなにやら情報の信頼性が低いような印象ですが、ドラマー歴5年前後の頃はちょうどプログレッシブメタルにどハマりしてて、結構いろんな楽器をくっつけていたので、その辺はご安心を。
なので今回は「ドラムに楽器を取り付けて多点セットっぽくしたいんだけど…どうやってセッティングしたらいいかわからない!」とお悩みの方にご参考になればと。では本題に。
結論→小さい楽器は遠くに置こう
今回の結論は「小さい楽器は遠くに置こう」です。
多点セットのドラマーを見て「あんなにつけているけど全部叩きれるの?」みたいな事はよく話のネタになりますが、まぁちゃんと叩いているかどうかは別として笑、自分の手足の届く範囲は限界があります。
ただ足は「リモート式のフットペダル」を増やせば遠隔操作ができますが、スティックを持つ手はそうはいきません。
そこでこの「小さい楽器は遠くに」という法則がポイントとなります。
「小さい楽器」の特性を知ろう
ここでいう「小さい楽器」とは、「小口径のタム」や「エフェクトシンバル」の類です。
実際に叩いたことがある人は分かると思いますが、小さい楽器はは少ないパワーでもそれなりに音は出ます。
ただその分「マックスの音量はそんなに出ないし、音色の幅も狭い」です。なので手のリーチが届きにくい遠くにおいても、支障はないわけですね。
3点セットのドラマーにも役立つこと
これは3点セットのドラマー的にも役に立つ事で、要は「大きい楽器は近くに置く」。これがドラムのセッティングの基本です。
大きい楽器というのは例えばスネアドラムや、フロアタム、バスドラムなどですね。
なぜかというと、さっきの反対の話になるんですけど、大きい楽器をちゃんと鳴らすには腕のリーチが必要なんです。
ドラマーの叩き方は十人十色ですが、大きい音を出すときは例外なくこのリーチを使います。このリーチに身体の重さを乗せるからなんです。
なので自分から見て遠くの方においてしまうと、かなり叩きにくくなります。
メタルやフュージョン系のプロドラマーは多点セットを使うひとが多いですですが、一見巨大な要塞に見えるセットもよーく見てみると、ベースは3点セットだったりします。
例外は「チャイナシンバル」
ただ例外がありまして、チャイナシンバルなどの大きいシンバルは軽く叩いても大きな音が出るので、上につけている人が多いですね(というか置き場所無いし…)。
終わりに
というわけで今回は多点セットのセッティングの記事でした。
ちなみに多点セットは3点セットと比べて「打楽器的な感覚」に加えて「鍵盤を弾くこと」に近い感覚も必要になってくるので、ピアノがちょっとでも弾けるとその良さが引き出せるかなと思います。
ではでは。