「楽器のうまさ」って要は何なのか?
今回はまぁとりとめのない話でもしようかと思うのですが「楽器のうまさって何?」みたいなことです。
要は、私たちは楽器が上手くなりたいから日々練習してますが、じゃぁ練習した分だけ上手くなるってことなら、年齢を重ねるほどに上手くなるはずですが、10代でプロデビューする人もいるのでそうではないということになります。
じゃぁその要因は何かと考えた時に、まぁその人の「生き様」なんて抽象的な話をしても仕方ないので…今回は二つにしぼってみました。それが以下の二つ
①いい音の基準を持っている
②その良い音を再現できるだけの運動能力がある
この2つなのではないかと現時点では思うわけです。(またそのうち考えは変わるかもしれません笑)ちなみにこの双方の関連性ですが…
①があって②が足りないと「まぁまぁ上手い人」
②があって①がないと「テクニックだけでつまらない」と言われてしまう人
①と②が両方あると「上手い人」
みたいな感じかなぁと思います。では各項目別にみていきましょう。
①いい音の基準を持っている。
音楽は一音一音のつながりなので、同じフレーズを弾いても楽器のうまさによって明確な違いがでます。
ギターはギターなりの、ドラムはドラムなりの良い音があるわけですが、それはうまく言葉では表現できない故に、「自分でいい音」と思っていても傍から聞くと「イマイチな」音になっている場合が多いのかなと。(要は音楽もイメージの世界なので)
そんなことをいうと、身も蓋も無い話なんですけど、じゃぁどうすればいいのか?
というと、やっぱり生の演奏をたくさん聞くことにつきるかなと。
CDでいくら上手い演奏を聴いてもCDは人間の可聴領域(20Hzから20KHz)しか聞こえないので、おそらくその領域以外に何か秘訣があるのでしょう(この辺については私も上手く言葉で説明できません)。
なので、「ローディ」という昔でいう徒弟制度が音楽の世界にはありますが、これはある種理にかなったものだとも言えます(常にプロの音を生で聴けますから)。
あと、高い楽器を買っても残念ながら上手くはならないかなと。これはなぜかというと、良い音の基準ができてくると自然と高い楽器が必要になる、つまり欲しいと思うからです。なので順番を逆にしても難しいということですね。
②その良い音を再現できるだけの運動能力がある
これはどういうことかというと、楽器は映像で見てる以上の体力を消耗します(これはスポーツでも格闘技でもそうですが、映像から受ける臨場感って実際やってみたときに受ける身体の衝撃の1/10、1/20みたいな世界です)。
なので傍から見ると軽く演奏しているようでも、ものすごく身体は使っています。要するに運動能力を挙げないとできるジャンルが狭まってしまうわけですね。
あとは正しい身体の使い方はすなわち、①で述べた「良い音の基準」を把握する力を上げる際にも必要なので、相補的に必要になってくるわけです。
というわけで今回はざっくりと抽象的なお話でした。
ではでは。