ホリエモンの「時間革命」を読んでみて書評を書いてみました

はじめに
今回は書評です。ご存知、ホリエモンこと堀江貴文氏の親書が出たので、早速レビューしたいと思います。
テーマは「時間」ということで、ビジネス書では定番の「時間術」的な内容が堀江氏のフィルターを通して語られている、と行った感じです。
そして本書の特徴は後半にいくにつれて、仏教っぽい内容も入ってきているなぁ…というのがこれまでの本とちょっと違った部分でした。
また私も今年頭から毎週堀江氏のメルマガを取っていたり(先日解約してしまいましたが)、堀江氏の本はちょくちょく読んではいますが、とにかく毎日のスケジュールが常人離れしていて「どうやって時間を作っているのか?」ということは常々興味を持っておりました。
堀江氏はとにかく出版のペースが早くてついこの間出たかと思ったらまた新刊が出ており、Amazonのレビューでは「毎回内容が似ている」なんて指摘もありますが今回は堀江氏の本をマメにチェックしている人向けに「本書ならではの新しい切り口」を3つほどご紹介したいと思います。
①「自分の時間」と「他人の時間」
「時間革命」という本のタイトルからは、ビジネス書にありがちな「時間管理術のハウツー」ものを想像しますが、意外と心構え的な内容が多かったかなと思います。
その中で本書で一番合点がいったのが、「自分の時間」と「他人の時間」というキーワードです。これはつまり「時間管理術」のポイントとしては「どれだけ自分の時間を使えるか?」ということ。
堀江氏のこれまでの著作を読んだ方なら「それって、電話に出ないとかそういうこと?」と思うかもしれませんが、もちろんそれもあるんですけど、「自分の頭の中の思考をムカつく他人の占める割合に振り回されない」ということです。
つまり、何か他人に嫌なことを言われたとして、それがその後もずっと頭の中をぐるぐると反芻しているのなら、「それは他人のために時間を使っていること」ということなんですね。
マインドフルネスなんかでは「今ここの状態」に意識を向けることが大事と言われますが「そうはいっても、嫌なアイツのことがぐるぐると頭の中で回る…」と困っている方は、この本書の一節を読んでいただくと「他人のために時間を使うのをやめよう!」という考え方の切り替えのヒントになるかもしれないな、と思いました。
②仕事を細切れにする
堀江氏は場所に縛られずスマホのみで仕事をすることで知られていますが、それがなぜできるのか?ということが書いてあります。
それは「仕事を細切れなものにしておく」というだそうです。要するに、いくらスマホがちょいちょいいじれる環境があっても、肝心の仕事自体が細切れにできなければそれは時間管理とは言い難いんですね。
私でいうとブログ執筆をどうやって細切れでやるか?ということ日々取り組んでいるわけですが、ただブログの記事は結構勢いで書いた方が一貫性が出ていい文章が書けるとは思います。
なので細切れ時間にブログの案出しだけして、記事本文は腰を据えて20分で書くとか、そうやって使い分けております。
③リラックスしてこその「多動力」
近年の堀江氏の著書の代表作といえば「多動力」ではないかと思うのですが、
それゆえに世間ではその意味を誤解している人が多い、という警鐘というかメッセージみたいなものが本書の後半に出てきます。
多動力というと「がむしゃら」に、「とにかく動きまくる」ということではなくて、リラックスした状態で、自分が「好きだと思うもの」をとりあえずやってみるというのがその真意であるとのことです。
ここから私なりに読み取ったメッセージは、多動力は誤解すると「とにかく動き回るべきだ」という「べき論」に乗っ取られやすいということ。
このブログはミニマリストブログでもありますが、ミニマリストになるのも、モノを「捨てるべきだ」になると、ものを捨てることが目的になり、その先の「自分が本当に好きでやりたいこと」がぼやけてしまうということに似ているのかなと思います。
ブログでも一緒で、「今有名ブロガーになっている人は最初から儲けようとして書いたわけではなくて、自分が大好きなものを紹介していたら有名ブロガーになった」なんて言われますから、この発想の「順序」こそが大事なんだなぁ…ということですね。
終わりに
というわけで2記事連続の書評となってしまいましたが、まぁそんなこともあるということで…「習慣が人間を作る」なんて言いますが、この時間の管理というやつは知れば知るほど面白い。
ただこれも先ほど書いたように時間管理そのものが「目的」にならないようにしないとですね…ではでは。