【書評】藤原和博の必ず食える1%の人になる方法【藤原和博・著】

目次
はじめに
今回は書評記事を一つ。
過去記事でも書きましたが、藤原和博氏の「必ず食える1%の人になる方法」を読んで特に面白かったところをご紹介。
藤原氏のプロフィールをみると「教育改革実践家」となっていますが、例の「100人に一人になれる領域を三つ掛け合わせて、100万人に一人の人材になろう」
…というお話で、ビジネス書界隈では非常にお見かけします。
その「100万人に一人の人材になろう」というお話については過去記事でも紹介しているので、今回はそれ以外の内容についてご紹介して見たいと思います。
また本書は非常に体系的に書いてあるので、詳細に紹介すると、本の内容を丸々なぞることになるので笑、今回はあくまでも良かったところを断片的にご紹介します。
まぁどうしてもドラム講師という立場上、話が音楽寄りになるのはご容赦ください…では本題に。
P40:4つの領域のどこを目指すか?
まず本書の中心となるのがこの図。
これは、「権力志向⇄独立志向」と「お金追求⇄お金以外の価値追求」の2軸で2×2の4タイプの領域が示されてます。
そして「自分がどこに行きたいか?」を考えないと、的外れな行動もしかねないということが冒頭に書いてあります。
ミュージシャンの場合だと昔は「メジャー/インディーズ」がプロとアマチュアのようなところがありましたが。
最近はその垣根も曖昧になったので、この図で言うところの「B」や「D」領域での活躍も十分にできる時代になった感じですね。
(かと言ってクオリティが低いと聴いてもらえませんけど…笑)
P49:スマホゲームを電車でやる人はメディアにコントロールされている
私は全くゲームに興味がないのでゲーマーの気持ちがわからないんですけど、TVやゲームは「受け身の」メディアなので…。
常に自分がこう言ったメディアにコントロールされていると言うことをわきまえておいたほうがいいですね。その上で遊ぶなら気分転換にはいいのでは。
P76:相手の頭の中にある要素を組み合わせること
この部分が本書で一番参考になった部分です。つまり他人に物事をうまく説明しようとするときに、
- 自分の頭の中:X
- 相手の頭の中:A,B,C
と言う状態だった時に、相手の頭の中にあるA,B,Cを使わずにいくらわかりやすくXのことを説明しても相手に伝わらないと言うことです。
これは楽器のレッスンでもそうですが、楽器は日常動作ではないので、楽器を習得すると言うことはまさに「異次元の動き」を知って身につけていくことなのです。
なのでこちらがいくら正論を言ってもその動きが相手の中にないときは伝わりにくいというか、その場では即席でできても時間が経つと忘れてしまいます。
なのでなるべく日常動作との共通点を探してそこからイメージを膨らましてもらったりしています。
P117:セルフエンプロイドの意識を持つ
このブログを見ていただいている方も色んな仕事の方がいると思いますが、会社に属していていてもフリーのように働くとレアな人材になれるということでしょうか。
ちなみに最近読んだこちらの本には…。
を推奨してますが、まさに「明日会社がなくなっても生きていける」ことを念頭に置いて日々行動すべきだということですね。
P125:ランチやミーティングの場所を決める
「この店だとなぜかエネルギーをもらえる」という場所を決めておこうと、いうお話です。
私の場合は過去記事にも書きましたがここだったり、鎌倉のPOSTだったりします。(ちなみにPOSTは現在閉店してます…)
逆に、いるとエネルギーを吸われるお店もあるので、惰性でお店を選ぶと後悔しますね…。
P136:時間にルーズな人とは付き合わない
私は別にそういう人を批判する気は無いですが、時間を大切にしたい人はそういう付き合いは避けたほうがいいでしょうね。
ただ電車で遅れることもあるので、簡単にレッテル貼りをするとバッサバッサ人間関係を切ることになりかねないので…「その人の普段の行動から読み取ろう」みたいなことが書いてありました。
終わりに
…などなどまだまだ盛りだくさんですが紹介しだすとキリがないのでこの辺にしておきます。
そもそもこの本は、バンドのリハーサルの帰りに電車での1時間ほどの長距離移動があり、たまたまスマホの充電が切れてるし、睡眠にあてるほど眠くもなかった時がありまして。
「やばい1時間無駄になる」と思って買って1時間で読んだんですけど、1時間1500円の投資ならば安いものです。
専門書ではないのでそんなに頭も疲弊しないし。
お金は使い様ということですね…。気になったら読んでみてください。
ではでは。