メタルドラムにオススメのビーターをご紹介!

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「メタルドラマーにオススメのビーター」です。
というわけで、今回はこちらのKitanoというメーカーのウレタン製のビーターをご紹介。
ただ値段を見てみると…「一つで約1万円」と結構ビックリな価格なんですけど笑。
ひたすら極悪なバスドラムの音を追求するメタルドラマーにとっては奮発する価値はあるかなと思いまして。
ついでに使い方のポイントなどもお伝えしたいと思います。では本題に。
メタルドラマーの”ビーター問題”
まずは理解しておきたいのは、音というのは色んな音の成分が入っております(詳しくは過去記事にて…)。
そして私たちがよく見るタイプのフェルトタイプのビーターはどちらかというと「モコモコ」した音になります。
しかし、ギターもベースもゴリゴリバキバキのメタルのバンドの中だと、「もうちょっとバスドラムもバキバキにしたいな…」と思うかもしれません。
ちなみにライブハウスではPAさんにお願いすればそうしてくれますが、普段のスタジオ練習でもゴリゴリにしたいと願うのは自然なこと。
なので理想は楽器屋に行って自分のペダルを持ち込みビーターだけ取っ替え引っ替え試奏しまくって試すのがいいのですが、なかなかそれをする勇気が出ない人もいるのではないかと…。
要は見ただけではどれがメタル向けにベストなのかわからないんですね。
Kitanoのビーターはどんなビーター?
とにかく特徴としてはビーター先端部の「身が詰まっている」ということ。
身が詰まっているとペダルの踏み心地が悪いのでは?と思うかもしれませんが、先端の大きさ自体がそこまで大きくないので、ペダルの踏み心地もそこまで変わりません。
さらにシャフト(棒)の部分の素材にも踏みやすさへのこだわりが見られます。そう、この絶妙な設計が他のメタル系のビーターより抜きん出ているわけです。
そして音の方は、リハスタにある安めのドラムでもベチベチという極悪なメタルサウンドが得られます。(ペダルをdwとかにすればなお良し!です)。
ベチベチする音って、要は表面を叩いているやかましい音になりがちですが、このビーターは低音もしっかりと出すことができますのでご安心を。
取り付ける位置はしっかり考えよう
…といいことづくめな感じで書きましたが、やっぱりフェルトのビーターと比べるとビーターの先端の重みは感じます(ただその違和感をギリギリまで減らした設計ということですね)。
なので、ペダルに取り付ける位置はしっかりと見極めましょう。この理屈はスティックと同じなのですが、要は長すぎても短すぎてもダメな訳です。
小難しいことをいうと、高校の物理で習った慣性モーメントのお話なんです。
フエルトのビーターに比べて先端が重いので少し短めにつけてみて、ペダルを踏んで違和感のない位置につけてもらえれば大丈夫です。
目安としては、一度踏んで戻ってくる時に適度に自然にブラブラとなっていればOK。
終わりに
というわけで今回は極悪なバスドラムサウンドが得られるKitanoのビーターをご紹介しました。
ただこのビーターでポップスの歌モノとかをやるとアクが強くなる(つまり浮いてしまうということです)ので、理想的にはフェルトのビーターと二種類持ち歩くといいでしょう。
「ミニマリストなのにそれいいの?」と思うかもしれませんが…あくまで思考は「オプティマイザー」です(なんのことやら?な方は過去記事をどうぞ)。
ドラマーは「曲ありき」の存在なので、一種類の楽器で表現の限界があるときは当然楽器は増やすべき…ということを最後にお伝えして今回はこの辺で。ではでは。