ドラムを叩いているときのハイハットの足の隠れた秘訣とは?

はじめに
今回はドラムのお話。テーマは「左足のハイハットの動き」です。最近似たような話をよく書いておりますが、決して過去記事の焼きまわしてはございません。完全書き下ろしです。
最近の記事を継続して読んでいただいている方にはわかるかと思いますが、「ドラマーの左足の動き」=「ドラマーのリズム」そのものという、リズムの本質がここにあります。
なので、今回はある程度手足が思うように動くようになってきて、もっと「気持ちの良いリズムを叩きたい!」という段階のドラマーにはオススメでありますが、
もちろん初心者のうちに読んでおいても今後の練習への取り組みがかなり変わるのではないかと思います。(要は、一旦忘れても無意識のどこかには残るような内容だと思うので)では本題に。
結論→ハイハットのペダルを細かく動かそう
まず結論としては「遅い曲でも左足のハイハットのペダルを細かく動かそう」ということです。
似たような話としては過去記事にも書きましたが、記事の内容を要約すると「ドラマーは左足のハイハットペダルを8分音符で踏んだ方が4分音符より音符を細かく刻むので、バンド全体としては合わせやすい」
という内容です。
今回はこの続きの内容なのですが、簡単にいうとハイハットを踏む左足の動きは「4分音符より8分音符」「8分音符より16分音符」な方がバンドでは合わせやすいです。…これだけだと何のことやら?だと思うので具体例を交えていきましょう。
テンポ(BPM)が60の曲を叩くとき…左足はどう動かす?
例えばテンポ60の曲を叩くとします。テンポ60は一拍が1秒と同じ速さなのでわかりやすいと思います。
見ていただいた通りとてもゆっくりなのでバラードとかになりますね。このときに左足はどう踏むか?ということです。
おそらく多くの人が8分音符で踏むのではないでしょうか、更にその半分の4分音符で踏む人は結構個性的というか、左足を踏む間隔が大きくなるほど他の人とのテンポの共有が難しくなりますので。(でもハマればめちゃくちゃ気持ちいい!)
そして今回のポイントは「16分音符で踏む」ということです。16分音符は一拍の4分割なので、なのでテンポ60だと、60×4分割の240というかなり小刻みに踏むことになります。
これは適当なテンポで叩きましたが、動画だとこんな感じになります。
バラードみたいな遅い曲でも左足を16ビートで動かすと、呼吸というか、気の流れが止まりにくいです。#ドラムレッスン pic.twitter.com/QuYaRZuxhR
— Hazime (@kah35sx) 2019年4月17日
左足を細かく動かすことの良さは?
という具合で、左足の動きを「4分音符」「8分音符」「16分音符」3つのバリエーションを紹介しましたが、どれが正解でもありません。
ただ左足を16分音符で踏むことの良さは、リズムを細かくとれるということです。
特にバラードみたいなゆっくり叩くドラムは音と音の感覚が広いために一打一打を丁寧に叩かないといけないのでそこが気を使う部分ではあるのですが…
16分音符で左足を動かしていると、身体のリズムは細かく取っているので「うっかりリズムがもたる」というリスクが減ります。
またこの内容は後日書きますが、遅い曲は音数が少ないから気(呼吸)の流れが滞りやすいので、自分の気(呼吸)を止めない意味でも大切です。
終わりに
せっかくなのでアンサンブルの中でどうなっているのか?をご紹介。聖飢魔IIのドラマーの雷電湯澤氏の動画を。
この曲(動画の中盤)はスローテンポかつヘビーなどっしりとしたリズムで演奏されていますが、そのヘビーさに反して左足は小刻みに動かしている事がわかります。
ただ実際これで演奏すると結構慣れないうちは疲れますが、表現方法の一つとして絶対に持っておきたい左足の動かし方ですね。
ではでは。