長時間の個人練習でドラムを叩くときは…「中盤」に本気を出すべき?

目次
はじめに
今回はドラムの話。テーマは「長時間の個人練習」の話。以前に過去記事で、個人練習の時間は長くて「4時間」なんてことを書きましたが。
このときの記事と根本の考えは変わっていませんが、今回はこのときの記事であまり触れなかった、「長時間の個人練習における自分のペース配分を考える」というテーマを軸に書いてみます。
過去記事の内容をもう一度繰り返すと…「覚えなきゃいけない曲が多い」とか「今日は1日休みだから思いっきりドラムを叩きたい」という時には4時間以上の長時間の個人練習もありだとは思います。
しかし考えて時間を使わないと、後半に息切れして練習がはかどらず、スタジオ代を無駄にしてしまう恐れもあります。
そこで「自分のペース配分とうまく付き合う」ということが必要になってくるわけですね。
練習メニューをカッチリとつくればいいのか?
今回のテーマである「時間を考えて使う」ということを考えた時に「じゃぁ事前にタイムスケジュールをちゃんと組めばいいのでは?と思うかもしれません。
それも大事なのですが、その時に内容だけでスケジュールを組むと、どうにも机上の空論になりがちで…その結果途中で息切れして、後半ダラダラ…ということにもなりかねません。
自分の心身のペース配分を最優先に!
というわけで一番大事なのは、練習メニューのタイムスケジュールをキチンと組むよりもペース配分を考えるのが最優先事項かなと思うのです。
つまり、スタジオに入ってセッティングしてすぐには身体は動きませんし、4時間以上連続して叩くと身体は疲れてきます。
また身体の面だけではなく、長時間叩くと精神力というか集中力も消費してきます。
このように自分の肉体的なコンディションと精神力のコンディション(HPとMPたいなものですね)を客観的にモニタリングすることが長時間の練習には必要になってきます。
ただしこれまでの話はあくまでも個人練習の話。
バンドなど集団でやるときは自分の一存ではできないので、このような理屈を言って納得してもらうか、無理して合わせるかにはなりますが笑。
長時間個人練習の練習メニューの一例
ここからは私なりの取り組みを時系列でご紹介。
ここでは「4時間個人練習を予約した」体で考えます。それ以上の練習時間でもこの考えは使えると思います。
①開始から1時間(序盤)
身体がまだほぐれていなくてドラムを叩くモードになっていない状態です。とにかくここでやった方がいいのは「足の練習」。
フルパワーで叩いたり、メトロノームに合わせるより、とにかく貧乏ゆすりみたいでもいいのでバスドラムをドドドドッと適当に踏んでみる練習です。
特に久しぶにドラムを叩くと自前のペダルも重く感じられているはずなので、これが重く感じられなくなればOK。
つまり身体があたたまってきたサインです。
②開始1時間から2時間(中盤)
身体もほぐれてきて、多分この時間帯が心身ともにピーク。
もしライブが近ければ本番を想定して120パーセントの力で叩く練習をするのもありでしょう。
ライブが近くなければ、今自分が苦手な曲の克服に時間を使うと有効に使えるかと思います(何故なら集中力がピークなので!)。
③開始2時間から3時間(終盤に近い中盤)
この辺は、今やるべき曲を一通りやる時間帯に適しているかと思います。
要は「すでにできてるけど下手になってないかどうか確認したい」レベルの曲は心身のエネルギーがピークを超えた時間帯にやってもいいと思います。
④開始3時間から4時間以降(終盤)
これまで集中して3時間練習してきたらこの辺の時間帯は心身ともに疲れが出てきます(もちろん疲れの度合いは個人差はありますが)。
なのでこの時間帯はスタミナをつける時間帯と割り切るのも一つの手かなと。
つまり再び練習序盤のように極力頭を使わなく身体だけを惰性で(!)動かす練習の時間帯に適していると言えます。
もう一点付け加えると、ある程度脱力できるようになってくると身体への負荷も少なくなるので、2時間くらいの個人練習だと身体に負荷はかからなくなってしまいます。
その点4時間以上の個人練習では身体の酷使といういわばドラムのスタミナの土台のようなものが得られる…という算段ですね。
おわりに
というわけで今回は長時間練習の有効な使い方を書きましたが。
もう一度まとめると、練習時間の優先順位は…。
中盤>序盤>終盤
だと私は思います。なので「終盤にピークを持っていく」練習の進め方は非常にもったいなと思った、ということですね。
もちろん人それぞれ最適解は違いますので、この記事の内容を全否定する人がいても何ら不思議ではありません。
自分にあったのも考えてみるといいかと思います。
ではでは。